献血された血液はどう加工される?遠心分離から温度管理まで
公開 2026/08/22
献血バッグのその後を見たことがありますか?血液は「回して、分けて、それぞれ別の温度で」患者さんを待ちます。
ステップ1:遠心分離で成分に分ける
日本赤十字社によると、全血採血された原料血液は、血液の各成分の比重の違いを利用して遠心分離されたのち、赤血球と血漿に分けられます。ぐるぐると高速で回すと、重い赤血球は下へ、軽い血漿は上へ。血液が成分の集合体だからこそできる加工で、1回の献血が複数の製剤として別々の患者さんに届く理由もここにあります。「献血した血がそのまま誰かに輸血される」わけではないのです。
ステップ2:製剤ごとに「最適な温度」で保管
分かれた成分は、性質がまるで違うので保存条件もバラバラです(厚生労働省の輸血療法の指針・日本赤十字社より)。
- 赤血球製剤・全血:2〜6℃の保冷庫で冷蔵(有効期間28日)。
- 新鮮凍結血漿(FFP):−20℃以下で凍結(有効期間1年)。
- 血小板製剤:20〜24℃の室温で、水平にゆっくり揺らし(振とう)ながら保存(有効期間6日)。冷やすと機能が落ち、静置すると固まりやすいため、ずっと揺られ続けています。
ステップ3:温度を守ったまま病院へ
医療機関の中でも温度管理は続きます。日本赤十字社の輸血情報では、院内搬送には各製剤の保管温度を保てる搬送用容器を使い、保管温度が異なる製剤を同じ容器に入れて運んではならないとされています。赤血球と血小板を同じ箱に入れたら、どちらかの温度が狂ってしまうからです。
「血液は生もの」を支える人たち
採血から患者さんまで、血液は一度も適温を外れることなくリレーされます。検査(NAT)・白血球除去・放射線照射と合わせて、この温度のリレーが輸血の質を守っています。
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よくある質問
Q. 献血した血液はそのまま輸血されるのですか?
A. いいえ。全血献血の血液は遠心分離で赤血球と血漿に分けられ、成分ごとの製剤として別々の患者さんの治療に使われるのが基本です。
Q. 血小板製剤はなぜ揺らしながら保存するのですか?
A. 血小板は20〜24℃の室温で水平に振とうしながら保存するのが公式基準です。冷やすと機能が損なわれ、静置すると凝集しやすいためで、有効期間も6日間と短めです。
📚 この記事の主な根拠(内容確認日 2026/08/22)
※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 9/1)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社・ラブラッドでご確認ください。
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