NAT(核酸増幅検査)とは?献血血液の高感度ウイルス検査

公開 2026/08/22

献血された血液は、どうやって「安全」を確かめているのか。その中核にあるのがNATという検査技術です。
輸血の安全を守る多層防御1問診ウインドウ期対策の最初の砦2初流血除去最初の約25mLを輸血用から外す3検査(NAT等)ウイルス遺伝子を約1億倍に増幅して検出4貯留保管血漿は6か月以上寝かせてから供給5検体11年保管後から再検査できるよう全数保管6遡及調査万一の際は追跡・回収・患者フォロー
前の網をすり抜けても次の網で捕まえる多層設計。各工程の詳細は本文とリンク先の記事で解説しています。
📑 目次
  1. NATとは
  2. 対象は4つのウイルス・全血液を「1人分ずつ」検査
  3. それでも「ウインドウ期はゼロにならない」
  4. 検査に落ちた血液はどうなる?
  5. よくある質問

NATとは

NAT(核酸増幅検査)は、ウイルス遺伝子を構成する核酸(DNAまたはRNA)の一部を約1億倍に増幅して検出する検査です。抗原・抗体検査よりも感染の早い段階でウイルスを見つけられます。

対象は4つのウイルス・全血液を「1人分ずつ」検査

献血血液のNATの対象はB型肝炎ウイルス(HBV)・C型肝炎ウイルス(HCV)・HIV・E型肝炎ウイルス(HEV)。1999年10月に複数の検体をまとめて調べる方式で始まり、2014年8月からは1検体ごとの「個別NAT」に進化。2020年8月からはHEVの個別NATも加わりました。あなたの献血1本1本が、個別に検査されています。

それでも「ウインドウ期はゼロにならない」

ここが大切なポイントです。日本赤十字社は公式に「ウインドウピリオドがゼロになることはありません」と明記しています。感染のごく初期には、1億倍に増幅しても検出できないほどウイルスが少ない時期があるのです。だからこそ、検査だけに頼らず問診への正直な回答が不可欠で、検査目的の献血が固く断られているのです。

検査に落ちた血液はどうなる?

NATを含む検査に合格した血液だけが製剤になり、医療機関へ供給されます。さらに、後から問題が分かった場合に備えた遡及調査・検体保管の仕組みもあります。

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よくある質問

Q. NAT検査とは何ですか?
A. ウイルス遺伝子の核酸を約1億倍に増幅して検出する高感度検査です。献血血液はHBV・HCV・HIV・HEVの4種について1人分ずつ個別に検査されています。

Q. NAT検査があれば輸血は100%安全ですか?
A. いいえ。感染ごく初期の「ウインドウ期」はNATでも検出できないと公式に明記されています。だからこそ問診への正直な回答が重要です。

📚 この記事の主な根拠(内容確認日 2026/08/22)
※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 9/1)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社ラブラッドでご確認ください。

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