採血中のトイレ・違和感・事前検査の腕|小さな疑問に答えます
公開 2026/08/22・更新 2026/10/10
- 事前検査:献血バスは2020年から指先の少量採血、献血ルームは腕の静脈から
- 採血する腕:血管の太さ・見えやすさで決まる。利き腕でも可。反対の腕を希望すれば相談できる
- トイレ:受付前に済ませる。採血中にどうしても我慢できなければ伝える。直後の排尿は座って
- 違和感・圧迫感・痛みが続く:「近くの看護師や医師に知らせて」が公式の案内
- 採血中はスマホ・読書可(採血側の腕は動かさない)。寒ければブランケットを頼む
事前検査の採血は「バスは指先・ルームは腕」
献血前のヘモグロビン測定などの事前検査(全血献血の場合)は、献血バスでは2020年から順次、指先から少量の血液を採る方法に変わりました(副作用の低減が目的。熊本県赤十字血液センターの案内では2020年10月導入)。献血ルームでは従来どおり腕の静脈から少量採血するのが一般的です。「本番の前にもう1回刺されるの?」という不安は、バスなら指先のチクッで済みます。ルームの場合、事前検査は本番と反対の腕で行うことが多く、本番の血管を温存します。
採血はどっちの腕?利き腕は避けるべき?
採血する腕は、看護師が両腕のひじの内側を見て、血管の太さ・見えやすさ・まっすぐさで決めます。利き腕だからダメということはなく、公式にも利き腕を避ける案内はありません。ただし採血後は採血側の腕に強い力をかけないよう案内されているため、当日に重い荷物を持つ、力仕事をする予定があれば「反対の腕でお願いできますか」と相談してみてください。血管の状態によっては希望に添えないこともあります。前回青あざができた側、しびれが出た側があれば、それも伝えると配慮してもらえます。
トイレは受付前に済ませるのが鉄則
- 採血は全血で10〜15分、成分献血では40〜90分かかります。始まってからトイレに行きたくなると中断や負担につながるため、受付〜問診の間に済ませておきましょう。
- 水分補給は大切ですが、成分献血の前は特にトイレを先に。来場直前のガブ飲みは避け、来場前から少しずつ。
- どうしても採血中に我慢できなくなったら、黙って耐えずスタッフに伝えてください。全血なら採血を中断して対応することもあります。
- 公式の注意として、採血直後の排尿は(立ちくらみ防止のため)座って行うこととされています。男性も座って。
採血中の「圧迫感・違和感」は言っていい
採血中にチューブや針の圧迫感・違和感を覚えることがあります。日本赤十字社は「万一、痛みが続いたり、指先まで響くような痛みがあれば、近くにいる看護師や医師らにお知らせください」と公式に案内しています。「これくらいで言ったら悪いかな」は不要。声をかけるのは正しい行動で、針の位置の調整などすぐ対応してもらえます。気分が悪くなったときも同じです。成分献血では採血と返血で圧が変わるため、全血より違和感を覚えやすい傾向があります(献血は痛い?・気分が悪くなったら)。
そのほかの「小さな疑問」
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| 採血中は何をしていればいい? | スマホ・読書OKの会場が多め(採血側の腕は動かさない)。成分献血はテレビ・DVD付きのリクライニングシートの会場もある。イヤホンで音楽も可 |
| 寝てもいい? | 寝ること自体は問題ないが、全血は10〜15分で終わる。成分献血で眠くなったら伝えておくと、様子を見てもらいやすい。気分不良の前兆(あくび・冷や汗)と区別するため |
| 寒い | ブランケットを借りられる会場が多いので遠慮なく。成分献血は返血で体が冷えやすい。羽織りものを持参すると安心 |
| 針を見たくない | 見なくてよい。刺す瞬間は天井やテレビを見る。「針が苦手」と伝えれば声かけのタイミングも配慮される |
| 体重を知られたくない | 体重計は計量台と表示器が分かれており、数値は周囲に見えない(日本赤十字社公式) |
| 手を握ったり開いたりする? | 全血では採血側の手をゆっくり握ったり開いたりするよう案内されることがある(血流を保つため)。指示があればそれに従う |
| 採血中に咳やくしゃみが出そう | 腕を動かさなければ問題ない。動きそうなときは一言伝える |
| 終わったあとの絆創膏は? | 指定された時間(5分程度)しっかり圧迫し、絆創膏は数時間はそのまま。当日はこすらない(腕のケア) |
| 血液型を教えてもらえる? | 当日の事前検査で確認されるが、正式な判定は献血後。ラブラッドで確認できる(血液型はいつわかる?) |
| 採血中に写真を撮っていい? | 会場による。他の献血者が写らないよう配慮が必要。スタッフに確認を |
| 付き添いは横にいられる? | 安全・衛生のため採血ベッドへの同伴は制限される場合がある。待合までは一緒のことが多い(付き添い・子連れ) |
採血中に起こりうることの整理
- 気分不良(VVR):あくび、冷や汗、顔面蒼白。すぐ伝えて頭を低く。
- クエン酸反応(成分献血):口や指先のしびれ、寒気。すぐ伝えて速度調整(クエン酸反応)。
- 針の違和感・痛み:位置を直してもらえる。
- 血管が細くて流れが悪い:採血に時間がかかる、途中で止まることがある。無理せず中止することも。
いずれも「伝える」が最善の対処です。スタッフは伝えられることに慣れています。当日の流れの全体像は「初めての献血ガイド」へ。
よくある質問
Q. 採血の前の検査でも針を刺しますか?
A. はい、少量の採血があります。献血バスでは2020年から指先から採る方式になり、献血ルームでは腕の静脈から採ります。
Q. 採血はどっちの腕でしますか?利き腕は避けたほうがいいですか?
A. 血管の太さや見えやすさで看護師が決めます。利き腕でも問題ありませんが、当日に腕を使う予定があれば反対の腕を相談できます。血管の状態によっては希望に添えないこともあります。
Q. 採血中にトイレに行きたくなったらどうすればいいですか?
A. 受付前に済ませておくのが鉄則です。採血中にどうしても我慢できない場合は、黙って耐えずスタッフに伝えてください。採血直後の排尿は座って行います。
Q. 採血中に痛みや違和感があったら言ってもいいですか?
A. むしろ伝えるのが正解です。公式にも、痛みが続く・指先まで響く痛みがある場合は看護師・医師に知らせるよう案内されています。
Q. 採血中にスマホを見てもいいですか?
A. 多くの会場で可能です。採血側の腕は動かさず、反対の手で操作してください。成分献血ではテレビやDVDのある会場もあります。
Q. 採血中に寒くなったら?
A. ブランケットを借りられる会場が多いので遠慮なく頼んでください。成分献血は返血で体が冷えやすいので、羽織りものの持参も有効です。
- 日本赤十字社「献血の手順」(確認 2026/09/05)
- 日本赤十字社「献血後のお願い」(確認 2026/09/05)
- 熊本県赤十字血液センター「指先穿刺による採血前検査の導入」
次にすること
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