妊娠中・授乳中の献血はできない|産後いつから再開できる?
公開 2026/08/22・更新 2026/10/10
- 妊娠中は献血不可。妊娠がわかった時点で予約は取り消す
- 出産・流産後6か月未満は不可(授乳の有無にかかわらず)
- 産後6か月を過ぎても、産後1年未満で母乳授乳中は不可
- 再開:産後6か月を過ぎて授乳終了、または産後1年経過(授乳中でも)
- 妊活中・不妊治療中を制限する公式ルールはないが、ホルモン治療薬は延期区分あり。パートナー(男性)の献血に影響はない
公式ルール
日本赤十字社は「妊娠中、授乳中等の方」として、次の方の献血をご遠慮いただくと案内しています。
- 妊娠中の方
- 出産・流産後6か月を経過していない方
- 出産後6か月を経過していても、母乳授乳中で出産後1年を経過していない方
厚生労働省の採血基準の共通事項にも「妊娠していると認められる方、又は過去6ヵ月以内に妊娠していたと認められる方」からは採血しないと明記されています。
再開のタイミングを時系列で
| 時期 | 献血 |
|---|---|
| 妊娠中 | 不可 |
| 出産・流産から6か月未満 | 不可(授乳していなくても) |
| 産後6か月〜1年未満、母乳を続けている | 不可 |
| 産後6か月〜1年未満、授乳が終わっている(ミルクのみ、断乳済み) | 可(他の基準を満たせば) |
| 産後1年以上 | 可(授乳を続けていても) |
なぜ制限があるのか
- 母体の回復:妊娠中は赤ちゃんに鉄を供給し、出産時には出血もあるため、多くの鉄分を使います。産後は貧血になりやすく、血液を分ける余裕がありません。
- 赤ちゃんへの影響:授乳中は母体の栄養と水分が母乳の材料になります。献血で血液量と鉄分が減ることは、母乳を通じて赤ちゃんにも影響しうるため、産後1年までは慎重な扱いです。
- 妊娠中の採血リスク:妊娠中は循環血液量が増えて軽い貧血状態になりやすく、採血による血圧変動は母体と胎児の両方に負担になります。
再開するときのポイント
- ヘモグロビンの基準:400mLは女性12.5、200mLは12.0、成分献血は12.0g/dL以上。産後は届かないことが多いので、鉄分(レバー、赤身の肉・魚、貝類、小松菜、大豆製品)とたんぱく質、ビタミンCを意識してから臨む(ヘモグロビンが足りないと言われたら)。
- 体調と育児の負担を最優先:睡眠不足は見送り対象で、気分不良の誘因。夜間授乳が続く時期の献血は無理をしない。
- 種類を選ぶ:400mLにこだわらず、負担の少ない成分献血や200mLから再開するのも一案。
- 子連れで行けるか確認:キッズスペースのある献血ルームがある一方、子どもが一人で待てない場合は献血をお願いできないことがあると案内する地域もある。会場の公式ページで事前確認を(子連れ・付き添いでの献血)。
妊娠がわかったら
献血の予約が入っていれば、ラブラッドから前日17時までに取り消すか、当日なら会場に電話を。「妊娠の可能性があるかもしれない」段階で献血に行くべきか迷う場合は、問診で正直に伝えれば健診医が判断します。妊娠中に献血をしてしまっても法的な問題はありませんが、母体への負担を避けるため、可能性がある時期は控えるのが安全です。
パートナー・家族の献血
妊娠・出産・授乳による制限は本人だけの話で、パートナー(男性)や家族の献血には影響しません。むしろ出産時の大量出血や新生児の治療に輸血が使われることがあり、出産を経験した家族が献血の意味を実感して協力を始めるケースは少なくありません。産後の母親が献血できない期間は、パートナーが代わりに協力するのもひとつの形です。
出産と輸血のつながり
分娩時の大量出血は産科の緊急事態のひとつで、赤血球製剤や新鮮凍結血漿、血小板製剤による輸血が命を救います。日本赤十字社の血液製剤は、こうした出産時の出血や、早産児・新生児の治療にも使われています。妊娠・出産で献血をお休みする期間は、自分や赤ちゃんが輸血に支えられる側になりうる期間でもあります(献血された血液はどう使われる?・女性の献血ガイド)。
よくある質問
Q. 妊娠中に献血はできますか?
A. できません。日本赤十字社は妊娠中の方の献血をご遠慮いただいています。予約があればラブラッドから取り消してください。
Q. 産後どのくらいで献血を再開できますか?
A. 出産・流産後6か月を過ぎ、授乳が終わっていれば再開できます。母乳授乳中の場合は産後1年を過ぎるまでご遠慮ください。
Q. 授乳中でもミルク併用なら献血できますか?
A. 公式基準は「出産後1年以内で母乳授乳中の方はご遠慮いただく」で、混合でも母乳を与えていれば該当します。産後1年を過ぎれば授乳中でも可能です。判断に迷う場合は問診で相談してください。
Q. 流産の後はいつから献血できますか?
A. 出産と同じく、流産後6か月を経過するまでは献血できません。
Q. 妊活中や不妊治療中は献血できますか?
A. 妊活そのものを制限する公式ルールはありません。ただし治療で使うホルモン薬は治療終了後1か月の延期区分で、妊娠がわかった時点で献血はできなくなります。
Q. 産後に再開したら貧血で断られました。
A. 妊娠・出産で多くの鉄分を使うため、産後はヘモグロビンが基準に届かないことが多いです。鉄分とたんぱく質、ビタミンCを意識した食事を続け、体調のよい日に再挑戦してください。
Q. 夫は献血できますか?
A. できます。妊娠・出産・授乳による制限は本人だけで、パートナーや家族の献血に影響はありません。
次にすること
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