女性の献血ガイド|女性ならではの条件と、続けるためのコツ
公開 2026/06/10・更新 2026/10/10
- 年齢:200mLは16歳、400mLと成分献血は18歳から。血小板献血は54歳まで(他は69歳まで)
- 体重:400mLは50kg以上、200mL・成分献血は40kg以上
- ヘモグロビン:400mLは12.5、200mLは12.0、成分献血は12.0g/dL以上(血漿は条件により11.5)
- 間隔・回数:400mLの後は16週。年間の全血は400mLなら2回、合計800mL以内
- 生理中は当日の検査次第、妊娠中・産後6か月・産後1年未満の授乳中は不可、低用量ピルは目的次第で可
女性の基準一覧(男性との比較)
| 項目 | 女性 | 男性 |
|---|---|---|
| 200mL献血の年齢 | 16〜69歳 | 16〜69歳 |
| 400mL献血の年齢 | 18〜69歳 | 17〜69歳 |
| 血漿成分献血の年齢 | 18〜69歳 | 18〜69歳 |
| 血小板成分献血の年齢 | 18〜54歳 | 18〜69歳 |
| 200mL・成分献血の体重 | 40kg以上 | 45kg以上 |
| 400mL献血の体重 | 50kg以上 | 50kg以上 |
| 200mLのヘモグロビン | 12.0g/dL以上 | 12.5g/dL以上 |
| 400mLのヘモグロビン | 12.5g/dL以上 | 13.0g/dL以上 |
| 血漿成分献血のヘモグロビン | 12.0g/dL以上(赤血球指数が標準域なら11.5以上) | 12.0g/dL以上 |
| 400mL献血後の間隔(次の全血) | 16週間 | 12週間 |
| 年間の全血献血回数 | 200mLは4回、400mLは2回以内 | 200mLは6回、400mLは3回以内 |
| 年間の総献血量(全血) | 800mL以内 | 1,200mL以内 |
65〜69歳の方は60〜64歳の間に献血経験がある方に限られます。血圧・脈拍・体温の基準は男女共通です(献血できる条件の一覧)。
なぜ女性の基準は違うのか
採血基準は「献血にご協力いただける方の健康を保護するために国が定めたもの」です。女性は男性より体格が小さく循環血液量が少ない傾向があること、月経で定期的に鉄を失うため貯蔵鉄が少なめの人が多いことから、体重・ヘモグロビン・間隔・年間量に配慮が組み込まれています。血小板献血が54歳までなのも、女性の体への負担を考慮した設計です。基準は女性を締め出すためのものではなく、献血した後も元気に過ごせるようにするためのものです。
生理(月経)と献血
日本赤十字社の「献血をご遠慮いただく場合」に月経は含まれておらず、生理中でも当日のヘモグロビン検査などの基準を満たし、体調がよければ献血できます。ただし生理中・直後は鉄分が失われて基準に届かないことが多く、血液センターも「特に女性は健康な方でも生理などの影響もあり、血色素量が少なくて献血できない方が男性よりも多くなります」と説明しています。周期が読める方は、生理終了から1〜2週間後に予約を入れると当日見送りを減らせます。生理痛の薬は当日服用していなければ全血・血漿献血は可、血小板献血は3日間不可です(生理中の献血)。
妊娠・出産・授乳と献血
- 妊娠中:献血できません。
- 出産・流産後6か月未満:献血できません。
- 出産後6か月を過ぎても、産後1年未満で母乳授乳中:献血できません。
- 再開の目安:出産・流産後6か月を過ぎて授乳が終わっていれば再開できます。母乳を続けている場合は産後1年を過ぎてから。
妊娠・出産で多くの鉄分を使うため、再開後もヘモグロビンが基準に届かないことがあります。体調と育児の負担を最優先に、無理のないタイミングで(妊娠中・授乳中の献血)。妊活中の献血を制限する公式ルールはありませんが、妊娠がわかった時点で献血は控えます。
ピル・女性ホルモン薬と献血
低用量・中用量ピル、女性ホルモン製剤は、避妊、更年期障害・月経困難症などのホルモン補充療法、月経周期の変更が目的なら、当日服用していても献血できます。一方、病気の治療用のホルモン薬(ステロイドホルモン剤、性ホルモン剤など)は治療終了後1か月の延期という別区分です。問診では薬の名前と目的をセットで伝えてください(ピルと献血・薬と献血の一覧)。
体重が軽めの方の選択肢
400mLの基準(50kg)に届かない場合でも、40kg以上なら200mL献血と成分献血の基準は満たします。200mL献血は医療機関の需要が減っており受け入れが限られるため、成分献血ができる献血ルームを選ぶと確実です。成分献血は採血に40〜90分かかりますが、赤血球を体に戻すため鉄分の喪失が少なく、女性にとって続けやすい献血でもあります(体重ギリギリの献血・成分献血と全血献血の違い)。
ヘモグロビンで断られないための鉄分対策
献血できない理由の約59%がヘモグロビン不足で、女性に多いと血液センターは説明しています。日頃の食事で鉄分(レバー、赤身の肉・魚、貝類、小松菜、大豆製品)にたんぱく質とビタミンCを組み合わせると吸収が上がります。前日だけでは変わらないので、献血後から次の献血までの期間を通して意識するのが本当の対策です。毎回引っかかる、生理が重い、動悸や息切れがあるという場合は、婦人科や内科で一度相談を(ヘモグロビンが足りないと言われたら・貧血・鉄分と献血)。
女性が献血で気になること
女性の献血率と、続けることの価値
令和7年(2025年)の献血率は男性8.6%に対して女性3.7%と、女性は男性の半分以下です。ヘモグロビン基準で見送りになりやすいことや、妊娠・出産で献血できない期間があることが背景にあります。だからこそ、基準を満たせる時期に無理のない範囲で続ける女性の献血は貴重です。年間の上限(400mLは2回)を守り、鉄分を意識しながら、体調のよい日に協力してください(日本の献血者数・献血率の統計)。
よくある質問
Q. 生理中でも献血できますか?
A. 一律にNGではありません。当日のヘモグロビン検査など基準を満たし体調がよければ献血できます。生理の影響で基準に届かず見送りになることはあります。
Q. 授乳中は献血できますか?
A. 出産後1年以内で母乳授乳中の方はご遠慮いただきます。妊娠中、出産・流産後6か月未満の方も同様です。
Q. 女性は年に何回献血できますか?
A. 全血献血は400mLなら年2回、200mLなら年4回、合計800mL以内です。成分献血は血小板1回を2回分に換算して血漿と合計で年24回以内です。
Q. 女性の400mL献血は何歳からですか?
A. 18歳からです(男性は17歳から)。血小板成分献血は女性は54歳までです。
Q. 低用量ピルを飲んでいても献血できますか?
A. 避妊や月経困難症・更年期障害のホルモン補充療法が目的なら、当日服用していても献血できます。治療目的のホルモン薬は別区分なので、薬名と目的を問診で伝えてください。
Q. 体重が45kgですが献血できますか?
A. 200mL献血と成分献血の基準(女性40kg以上)を満たします。400mL献血は50kg以上が必要です。成分献血ができる献血ルームを選ぶと確実です。
- 採血基準表(日本赤十字社・血液センター共通PDF)(確認 2026/09/05)
- 献血の間隔(血液センター共通PDF)(確認 2026/09/05)
- 大阪府赤十字血液センター「献血いただく前にご確認ください」
- 北海道ブロック血液センター 献血Q&A(血色素量)
- 日本赤十字社「妊娠中、授乳中等の方」
- 日本赤十字社「血液事業の現状 令和7年統計表」(PDF)(確認 2026/10/10)
次にすること
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