輸血に使えなかった献血血液のゆくえ——研究利用と同意
公開 2026/08/22
あなたの献血が輸血に使われなかったとしても、無駄にはなりません。研究利用の仕組みと、あなたの選択権の話です。
輸血に使えない血液が生まれる理由
日本赤十字社によると、献血血液には有効期限切れや検査不合格などの理由で、輸血や血液製剤の原料として使用できないものが発生します。血液は長期保存できないため、需給の揺らぎでどうしても期限切れは生じます。
研究に活かされる
そうした血液は、次の2つの目的の研究開発等に有効利用されることがあります。
- 血液製剤の有効性・安全性の向上、検査法の向上を目的とした研究
- 病気の診断・治療や国民の健康状態の改善を目的とした研究
研究課題は、厚生労働省の指針にもとづく公募・事前評価を経て選ばれます。勝手に使われるのではなく、公的なルールの下で運用されています。
同意するかは、あなたが選べる
献血の際には、すべての献血者に「献血血液を研究開発等に有効利用する可能性があること」が同意説明書等で説明されます。そして同意しない場合、その血液は研究開発等には使用されません。献血するかどうかと同じく、研究利用も本人の意思が尊重される設計です。
2024年からは「海外輸出」の同意も
2024年2月1日の献血受付からは、血漿分画製剤の海外輸出(国内供給に支障のない範囲で、海外の患者さんの満たされていない医療ニーズに役立てるためのもの)についても同意項目が追加されました。同意内容は受付時に確認できます(血液製剤の種類と自給率)。
🩸 近くで献血できる場所を探す
よくある質問
Q. 献血した血液が研究に使われることはありますか?
A. あります。有効期限切れや検査不合格で輸血に使えない血液が、血液製剤・検査法の向上や病気の診断・治療を目的とした研究に有効利用されることがあります。
Q. 研究利用を断ることはできますか?
A. できます。献血時の同意説明で研究利用に同意しなかった場合、その血液は研究開発等には使用されません。
Q. 献血血液が海外に送られることはありますか?
A. 2024年2月から、国内供給に支障のない範囲で血漿分画製剤を海外輸出することについて同意を得る運用が始まっています。輸血用血液そのものの話ではありません。
📚 この記事の主な根拠(内容確認日 2026/08/22)
※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 9/1)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社・ラブラッドでご確認ください。
関連ガイド
- 献血からできる血液製剤の種類|輸血用と血漿分画製剤・国内自給
- 血液の有効期間は赤血球28日・血小板6日|献血が毎日必要な理由
- 献血された血液はどう使われる?輸血と有効期間
- 献血の問診で聞かれること|事前にWeb問診も