献血と頭痛|献血後の頭痛・だるさの対処と、当日に頭痛があるとき
公開 2026/08/22・更新 2026/10/11
- 献血前・当日に頭痛がある:体調不良として献血をご遠慮いただくことがある。受付で申告し、無理せず別の日に
- 頭痛薬(解熱鎮痛薬・かぜ薬):当日服用していなければ可(当日症状がない場合に限る)。血小板献血は最終服薬日を含む3日間不可
- 主な原因:血管迷走神経反応(VVR、献血者の0.7%)と水分不足。VVRは献血後20分以内が多いが遅れて起こることも
- 対処:すぐ座るか横になり、頭を低くして30分程度安静。水分(スポーツドリンク・お茶)をとる。回復するまで入浴・外出を避ける
- 連絡の目安:症状が続く・強くなる・繰り返す。「何かご心配なときはすぐ血液センターへ」が公式
- 緊急時:意識が遠のく、胸の痛み、激しい頭痛は救急車か#7119
- 次回の予防:前日の睡眠、当日の食事と水分、採血後10分以上の休憩。前回の症状を受付で伝える
献血の前・当日に頭痛があるとき
「頭痛」という症状名での公式の個別基準はありませんが、関係するルールは次のとおりです。迷ったら受付で「今朝から頭痛がある」「頭痛薬を飲んだ」と伝え、問診で判断を受けてください。
| 状況 | 公式の扱い |
|---|---|
| 当日、頭痛などで体調がよくない | 「献血当日の体調がよくない場合には、献血される方の安全を考慮して、献血をご遠慮いただくことがあります」(日本赤十字社)。問診票の最初の質問も「今日の体調は良好ですか」 |
| 頭痛に発熱を伴う | 37.5℃以上の発熱があれば献血できない。発熱は細菌やウイルスが血液中に出ている疑いがあるため(厚生労働省の問診票解説) |
| 頭痛薬(ロキソニン、イブ、バファリンなどの解熱鎮痛薬)・かぜ薬を当日飲んだ | 献血できない。前日までの服用で、当日症状がない場合に限り可(大阪府赤十字血液センター) |
| 上記の薬を飲んだうえで血小板献血をしたい | 最終服薬日を含む3日間は血小板献血ができない。全血・血漿は上の扱い(ロキソニン・アスピリンと献血) |
| 寝不足・空腹からくる頭痛 | 「過度の空腹や睡眠不足であると思われる場合、体調を考慮して献血をご遠慮いただいています」(日本赤十字社) |
| 二日酔いの頭痛 | 当日飲酒した方は献血できない(大阪府赤十字血液センター)。二日酔いそのものの個別記載はありませんが、体調不良として見送りになりうる(献血とお酒) |
| 片頭痛などで通院・予防薬を服用中 | 公式に個別の記載はありません。薬の種類で扱いが変わるため、お薬手帳を持参し問診で確認を(薬と献血の一覧) |
厚生労働省の問診票解説は「献血者の緊張度や体調によっては、採血をしている間にVVR(血管迷走神経反応)などの副作用が起こる可能性があるため、十分に体調を整えて献血することが重要です」としています。頭痛がある日に無理をすると、献血後の気分不良にもつながりやすくなります。体調が戻ってからの献血で十分です。
献血後の頭痛・気分不良の主な原因
| 原因 | 症状 | 解説 |
|---|---|---|
| 血管迷走神経反応(VVR) | 気分不良、めまい、冷や汗、吐き気、顔面蒼白、まれに失神 | 採血の刺激や緊張で自律神経のバランスが崩れ、血圧と脈拍が下がる。献血者の0.7%に起こる(日本赤十字社の同意説明書)。献血後20分以内の発生が多いが、時間がたってから起こる場合もある(東京都赤十字血液センター) |
| 水分不足 | 頭が重い、だるい、口の渇き、立ちくらみ | 献血で失われた血液の「量」は水分で回復する。補給が足りないと血圧が低めのまま不調が続く |
| 空腹・低血糖気味 | だるさ、ふらつき、冷や汗 | 食事を抜いて献血した、献血後に食事をとっていない |
| 睡眠不足・疲労 | だるさ、頭痛 | もともとの疲れに献血の負担が重なる |
| 成分献血のクエン酸反応 | 口や指先のしびれ、寒気、吐き気 | 返血に含まれる抗凝固剤による一時的なカルシウム低下。通常は採血終了後に消える(クエン酸反応) |
| 献血と無関係な体調不良 | 発熱、のどの痛み、咳 | 感染症の可能性。献血が原因ではないことが多いが、不安なら会場へ連絡 |
公式の説明で使われるのは「気分不良」「めまい」「冷や汗」「吐き気」といった言葉で、頭痛そのものを明示した公式記載は確認されていません。頭痛は水分不足や血圧低下、緊張の後の疲労に伴って起こることが多く、水分と安静で軽快するのが一般的です。
対処法(公式の案内)
- すぐに座るか、横になる。日本赤十字社は「通常は頭を低くして30分程度安静にするだけで軽快します」と説明しています。横になれるなら脚を少し高くすると血圧が戻りやすい。
- 水分をしっかりとる(スポーツドリンク、お茶、水)。一気飲みではなく、少しずつ何回かに分けて。
- 何か食べる。空腹なら軽食で血糖を上げる。
- 回復するまで入浴や外出を避けて安静に(東京都赤十字血液センターの案内)。当日は早めに寝る。
- 体を温める。寒気があればブランケットなどで保温。
連絡の目安
日本赤十字社は「採血後の腕の痛みなど何かご心配なときは、すぐに血液センターまでご連絡ください」と案内しています。次のような場合は、献血した会場・血液センターへ連絡を。
- 安静にしても30分〜1時間で回復しない。
- 症状が強くなる、繰り返す。
- 翌日になっても頭痛やだるさ、めまいが続く。
- 失神した、転倒してけがをした。
- 腕の痛みやしびれ、大きな青あざが一緒にある(腕が痛い・しびれる・青あざ)。
連絡先は献血時にもらった書類や各血液センターのサイトにあります。献血バスで献血した場合は、その県の血液センターが窓口です(例:東京都赤十字血液センター 03-5272-3533、平日9〜17時)。夜間・休日は翌日以降の平日に対応となるため、緊急性がある場合は下記へ。
緊急時
意識が遠のく、呼びかけに反応が鈍い、胸の痛みや強い動悸、経験したことのない激しい頭痛、けいれん、といった場合は、献血との関係にかかわらず救急車(119)か救急相談(#7119)を利用してください。東京都赤十字血液センターも「命の危険を感じたら救急車か#7119に相談」と案内しています。献血に伴う健康被害で医療機関を受診した場合は、日本赤十字社の献血者健康被害救済制度の対象になります。領収証を保管し、後日血液センターに連絡してください。
頭痛薬を飲んでもいい?
献血後に市販の頭痛薬を飲むことを制限する公式ルールはありません。ただし献血後の頭痛は水分不足や血圧低下が原因のことが多く、薬より先に水分補給と安静が効きます。まず横になって水分をとり、それでも続くときに薬を検討してください。次の献血で血小板献血を予定している場合、解熱鎮痛薬は最終服薬日を含む3日間血小板献血ができない点だけ覚えておいてください(ロキソニン・アスピリンと献血)。
翌日以降も続くとき
献血の翌日にだるさや軽い頭痛が残ることはありますが、水分と食事、睡眠で通常は回復します。2〜3日たっても改善しない、悪化する、発熱を伴う、という場合は献血と別の原因(感染症など)の可能性もあるため、血液センターに連絡したうえで医療機関を受診してください。「献血のせいで体調を崩した」と感じる場合も、血液センターに伝えることで次回の献血に配慮が反映されます。
次回への予防
気分不良の誘因は緊張・睡眠不足・空腹・水分不足です。前日にしっかり寝る、当日は食事と水分をとる、採血後は10分以上(運転するなら30分以上)休憩する、で多くは防げます。一度気分が悪くなった人も、受付で前回の症状を伝えれば、横になっての採血やゆっくりした採血など配慮してもらえます。あきらめる必要はありません(VVRの原因と予防・献血前日の過ごし方・献血後の注意の全体像)。
よくある質問
Q. 献血の当日、朝から頭痛があります。献血できますか?
A. 頭痛という症状名での個別基準はありませんが、当日の体調がよくない場合は献血をご遠慮いただくことがあります(日本赤十字社)。受付で頭痛があることを伝え、問診で判断を受けてください。無理せず別の日にするのも安全な選択です。
Q. 頭痛薬を飲んでから献血できますか?
A. 頭痛薬(解熱鎮痛薬)を当日飲んだ場合は献血できません。前日までの服用で、当日症状がなければ献血できます。血小板献血は最終服薬日を含む3日間できません。
Q. 献血の数時間後に気分が悪くなりました。おかしいですか?
A. 血管迷走神経反応(VVR)は献血後20分以内が多いものの、時間が経ってから起こる場合もあると血液センターが説明しています。座るか横になり、水分をとって安静に。心配なときは献血した会場へ連絡してください。
Q. 献血後の頭痛には市販の頭痛薬を飲んでいいですか?
A. 制限する公式ルールはありませんが、まず水分補給と安静を。それでも続く場合に検討し、症状が強い・長引く場合は自己判断せず献血した血液センターに相談してください。
Q. どのくらい安静にすれば回復しますか?
A. 日本赤十字社は「頭を低くして30分程度安静にするだけで軽快する」と説明しています。回復するまで入浴や外出は避けてください。
Q. 翌日もだるいです。
A. 水分・食事・睡眠で通常は回復します。2〜3日たっても改善しない、悪化する、発熱を伴う場合は血液センターに連絡し、医療機関を受診してください。
Q. 連絡先がわかりません。
A. 献血時にもらった書類や、献血した県の血液センターのサイトに記載があります。献血バスの場合はその県の血液センターが窓口です。緊急時は救急車か#7119へ。
Q. 一度気分が悪くなったら、次の献血はやめたほうがいいですか?
A. あきらめる必要はありません。誘因である睡眠不足・空腹・緊張・水分不足を減らし、受付で前回の症状を伝えれば配慮してもらえます。
- 東京都赤十字血液センター「献血後に副作用の症状がある方へ」(確認 2026/09/05)
- 日本赤十字社「具合が悪くなったら」(確認 2026/10/11)
- 日本赤十字社「献血後のお願い」(確認 2026/09/05)
- 日本赤十字社「献血をご遠慮いただく場合(服薬)」(確認 2026/10/11)
- 大阪府赤十字血液センター「献血いただく前にご確認ください」(確認 2026/10/11)
- 厚生労働省「問診票についての解説」(PDF)(確認 2026/10/11)
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