蚊・ダニに刺されたら献血できない?「刺されただけ」なら原則OK
公開 2026/08/22・更新 2026/09/05
- 刺されただけなら原則献血可(日本赤十字社公式)。虫刺されの痕があるだけで断られない
- 発症した場合:デング熱・ジカウイルス感染症は治癒後1か月、チクングニア熱・ウエストナイル熱は治癒後6か月
- マダニに刺された場合の参考基準は治癒後1か月。SFTSなど発症した場合は問診で病名と治癒時期を伝える
- 刺された後に発熱・発疹が出たら献血より先に医療機関へ。「マダニに刺された」と伝える
- かき壊して化膿した傷や採血部位の傷は皮膚の状態で判断。海外の虫刺されは帰国後4週間ルールも
刺されただけなら、原則献血できる
日本赤十字社は「蚊やダニに刺された・咬まれた方」について、「蚊やダニについては刺されただけであれば、原則として献血にご協力いただけます」と明記しています。夏に腕や脚に虫刺されの痕があるだけで断られることはありません。ただし、かき壊して化膿している、採血部位(ひじの内側)に傷や炎症がある場合は、皮膚の状態として別に判断されます(傷・湿疹と献血)。
発症した場合は「治癒後」に待機期間
蚊やダニが媒介する感染症にかかった場合は、治癒してから次の期間、献血をご遠慮いただきます。
| 感染症 | 媒介 | 献血できない期間 |
|---|---|---|
| デング熱 | 蚊(主に海外。国内発生例もあり) | 治癒後1か月 |
| ジカウイルス感染症 | 蚊(主に海外) | 治癒後1か月 |
| チクングニア熱 | 蚊(主に海外) | 治癒後6か月 |
| ウエストナイル熱 | 蚊(海外) | 治癒後6か月 |
| マダニに刺された場合(参考) | マダニ | 治癒後1か月 |
これらの多くは海外で感染することが多いため、帰国後4週間のルールとあわせて確認しましょう。マラリアも蚊が媒介する感染症で、流行地への渡航は旅行者で1年、長期滞在者で3年の制限があります(海外渡航と献血)。
マダニ・SFTS・つつが虫病はどうなる?
日本国内でマダニやツツガムシが媒介する感染症には、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱、つつが虫病、ライム病などがあります。日本赤十字社の公式ページには「マダニに刺された場合:治癒後1か月」という参考基準はありますが、SFTSやつつが虫病など病名ごとの個別の期間は記載されていません。これらにかかった場合は、問診で病名と治癒時期を伝えて健診医の判断を仰いでください。血液の病気に近い経過をたどるSFTSなどは、完全に回復して血液検査の値が戻ってからが前提になります。
「刺された後に熱が出た」ときは
マダニに刺されて数日〜2週間後に発熱、発疹、だるさ、リンパ節の腫れなどが出た場合は、献血の前にまず医療機関へ。受診時に「いつ、どこで、マダニに刺された」と伝えることが診断の助けになります。マダニは皮膚に食いついて数日間離れないことがあり、無理に引き抜くと口の部分が残るので、皮膚科で取ってもらうのが確実です。蚊に刺されて発熱した場合も、海外渡航歴があればデング熱などの可能性を伝えて受診を。体調が戻り、必要な期間が過ぎてから、あらためて献血に来てください。
ケース別
虫よけ・かゆみ止めの薬は?
虫よけスプレーや市販のかゆみ止め(塗り薬)は、局所投与薬として感染を伴わなければ当日使用でも献血できます。ステロイド入りのかゆみ止めも塗り薬なら同じ扱いです。飲み薬の抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)は当日服用でも可の区分です(薬と献血の一覧・アレルギー薬と献血)。
問診での伝え方
虫刺されそのものは申告項目ではありませんが、発熱や体調不良があった、海外で刺された、蚊・ダニ媒介の感染症と診断された、という場合は問診で伝えてください。「いつ、どこで、何に刺され、症状があったか、診断名と治癒時期」がわかれば健診医がすぐ判断できます(動物に咬まれた後の献血・献血できる条件の一覧)。
よくある質問
Q. 蚊に刺されただけですが献血できますか?
A. できます。刺されただけであれば原則として献血に協力できると日本赤十字社が明記しています。
Q. マダニに刺されました。献血は?
A. 刺されただけなら原則可能ですが、参考基準として治癒後1か月間はご遠慮いただくとされています。発熱などの症状が出た場合はまず医療機関へ。
Q. デング熱にかかったことがあります。
A. 治癒後1か月間は献血できません。ジカウイルス感染症も1か月、チクングニア熱・ウエストナイル熱は治癒後6か月間です。
Q. SFTSやつつが虫病にかかった場合は?
A. 公式ページに病名ごとの個別の期間は記載されていません。問診で病名と治癒時期を伝えて健診医の判断を仰いでください。完全に回復してからが前提です。
Q. 虫刺されをかき壊して化膿しています。
A. 化膿した傷は皮膚の状態として判断され、採血部位にあれば不可です。治ってから来場してください。
Q. かゆみ止めを塗っていても献血できますか?
A. 塗り薬は感染を伴わなければ当日使用でも献血できます。飲み薬の抗ヒスタミン薬も当日服用で可の区分です。
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