風邪・発熱と献血|熱があるときは?治ってからは?薬を飲んだら?
公開 2026/06/10・更新 2026/10/10
- 体温37.5℃以上は献血不可(採血基準)。発熱は感染症の徴候とみなされる
- 熱がなくても咳・のどの痛み・だるさ・下痢などの体調不良は見送り
- 治ってからの固定日数はない。症状がなく体調が回復していれば可能。最終判断は健診医
- 風邪薬・解熱鎮痛薬は当日服用していなければ可。血小板献血は最終服薬日を含む3日不可
- 抗生剤・抗ウイルス薬は最終服薬日を含む3日間不可。新型コロナは症状軽快から2週間
結論:風邪・熱・風邪薬の早見表
| 状況 | 献血できる? |
|---|---|
| 風邪をひいている(咳・のどの痛み・鼻水・だるさがある) | 当日は見送り。熱がなくても体調不良は対象 |
| 体温37.5℃以上 | 不可 |
| 熱が下がった後 | 「解熱後◯日」の公式の固定日数はなし。37.5℃未満で症状がなく、体調が戻っていれば可能な場合がある |
| 市販のかぜ薬・解熱鎮痛薬を飲んだ | 献血当日に飲んでいなければ全血・血漿献血は可(前日までの服用なら対象)。血小板献血は最終服薬日を含む3日間不可(月曜に飲んだら木曜から) |
| 抗生剤・抗インフルエンザ薬を飲んだ | 治癒していることが前提で、最終服薬日を含む3日間不可(4日目から) |
当日に熱・風邪症状があるとき
採血基準では体温37.5℃未満が条件です。日本赤十字社は「37.5℃以上の発熱をしている方」を献血をご遠慮いただく対象とし、発熱は感染症などの徴候であるため献血者の安全を考慮して見送ると説明しています。体温は当日会場で測定します。37.5℃未満でも、咳、のどの痛み、鼻水がひどい、だるい、下痢や腹痛があるといった体調不良の場合は、「献血当日の体調がよくない場合には、献血される方の安全を考慮して、献血をご遠慮いただくことがあります」という公式の扱いになります。
「微熱だけど元気だから」と無理に行く必要はありません。採血で血液が減った状態で風邪をこじらせると回復が遅れますし、輸血を受ける患者さんの安全のためにも、体調が戻ってからのほうが確実です。予約がある日に風邪をひいたら、前日17時までにラブラッドで変更するか、当日なら会場に電話を(予約の変更・キャンセル)。
治ってからいつ献血できる?
一般の風邪について「完治後◯日」という全国共通の固定日数は公式に示されていません。当日に症状がなく、体調が回復していれば献血できる場合があり、最終的には当日の健診医が問診と体温などから総合的に判断します。目安としては、熱が下がって咳や鼻水などの症状がほぼ消え、食欲と睡眠が普段どおりに戻ってからが安心です。抗生剤を処方された場合は、飲み終わってからの期間(下記)も関係します。
薬を飲んでいる場合
| 薬 | 扱い(血液センターの服薬基準) |
|---|---|
| 市販のかぜ薬、解熱鎮痛薬(ロキソニン、バファリン、PL顆粒など) | 当日服用しておらず症状がなければ全血・血漿献血は可。血小板献血は最終服薬日を含む3日間不可 |
| 抗生剤(抗菌薬)、抗ウイルス薬(インフルエンザ治療薬など) | 最終服薬日を含む3日間不可。4日目から可。治癒していることが条件 |
| 咳止め、去痰薬、のど飴、トローチ | 薬の種類と症状で判断。症状が残っていれば見送り |
| 漢方薬(葛根湯など) | 日本赤十字社のQ&Aでは、漢方薬は服用中でも原則可とする一方、感冒(風邪)のために服用している場合は除くとしています。風邪で飲んでいるうちは見送りが基本で、症状が治まってから健診医が判断 |
| 点鼻薬・うがい薬 | 局所投与薬は原則可。感染症の症状があれば見送り |
「昨日の夜に風邪薬を飲んだが今日は元気」なら、全血献血と血漿成分献血は基本的にできます。血小板成分献血の予約がある場合は、会場で血漿や全血への変更を相談してください(ロキソニン・アスピリンと献血・薬と献血の一覧)。
インフルエンザ・新型コロナとの違い
| 病気 | 公式ルール |
|---|---|
| 一般の風邪 | 固定日数なし。症状がなく体調が回復していれば可。薬の期間は上表 |
| インフルエンザ | 固定日数の公式記載はなし。症状消失と体調で判断。抗ウイルス薬(タミフル等)は最終服薬から3日 |
| 新型コロナ(陽性) | 症状軽快から2週間(無症状なら検体採取日から2週間)。疑い症状は出現から2週間かつ軽快から3日 |
| 予防接種の後 | インフルエンザワクチン(注射)は24時間、コロナのmRNAワクチンは48時間など |
新型コロナは公式に日数が定められている唯一の風邪様疾患です(コロナ陽性後の献血・ワクチンと献血)。
下痢・腹痛・嘔吐のとき
感染性の胃腸炎が疑われる症状は、体調不良として当日見送りです。下痢止めを飲んだ場合は最終服薬日を含む3日間不可で、感染性下痢症の場合は別途判断されます。脱水気味の体での献血は気分不良の原因にもなるため、症状がおさまり、普通に食事がとれるようになってからにしてください。
「風邪気味」の境界線で迷ったら
風邪の後の献血で気をつけること
- 体調が戻っても、しっかり食事と水分をとってから。病み上がりは気分不良を起こしやすい。
- 問診では「いつからいつまで、どんな症状で、何の薬を飲んだか」を伝える。
- 献血後は普段より休憩を長めに。当日の激しい運動や飲酒は避ける。
当日見送りになっても、体調が戻ればまた協力できます。無理をして体調を崩すより、確実な日に来場するほうが、あなたにも患者さんにも良い結果になります(献血できる条件の一覧)。
よくある質問
Q. 風邪をひいている時に献血してもいいですか?
A. できません。熱がなくても、咳やのどの痛み、鼻水、だるさなどの症状がある日は「当日の体調不良」として見送りになります。症状が治まってから来場してください。
Q. 熱が下がってからいつ献血できますか?
A. 「解熱後◯日」という全国共通の固定日数は公式に示されていません。当日の体温が37.5℃未満で、咳などの症状がなく体調が戻っていれば可能な場合があり、健診医が判断します。抗生剤や抗ウイルス薬を飲んだ場合は、最終服薬日を含む3日間は不可です。
Q. 風邪薬は献血の何日前まで飲んでいいですか?
A. 市販のかぜ薬や解熱鎮痛薬は、献血当日に飲んでいなければ全血献血・血漿成分献血は可能です(前日までの服用なら対象。症状がないことが前提)。血小板成分献血は最終服薬日を含む3日間できないため、月曜に飲んだら木曜からです。
Q. 微熱でも献血できますか?
A. 体温37.5℃以上は採血できません。37.5℃未満でも咳やのどの痛み、だるさなどの体調不良がある場合は見送りになります。
Q. 風邪が治ったら何日後に献血できますか?
A. 全国共通の固定日数はありません。症状がなく体調が回復していれば献血できる場合があり、最終判断は当日の健診医によります。抗生剤を飲んだ場合は最終服薬日を含む3日間は不可です。
Q. 風邪薬を飲んだ翌日に献血できますか?
A. 症状がなく当日服用していなければ、全血献血と血漿成分献血はできます。血小板成分献血は最終服薬日を含む3日間できません。
Q. インフルエンザの後はいつから献血できますか?
A. 固定日数の公式記載はなく、症状が消えて体調が回復していれば健診医の判断で可能です。抗ウイルス薬を飲んだ場合は最終服薬日を含む3日間は不可です。
Q. 家族が風邪をひいています。献血できますか?
A. 本人に症状がなく体調がよければ献血できます。新型コロナの濃厚接触者の制限も現行基準では削除されています。
Q. 予約した日に風邪をひきました。
A. 前日17時までならラブラッドで変更・キャンセルできます。当日なら会場に電話してください。無理に行っても見送りになるため、早めの連絡が正解です。
- 日本赤十字社「献血をご遠慮いただく場合」(確認 2026/09/05)
- 日本赤十字社「当日の体調不良、服薬中、発熱等の方」(確認 2026/09/05)
- 採血基準表(日本赤十字社・血液センター共通PDF)(確認 2026/09/05)
- 岩手県赤十字血液センター「薬の服用と献血ができるまでの期間」(PDF)
- 日本赤十字社「よくあるご質問」(確認 2026/09/05)
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