献血できる人・できない人の条件|採血基準と「ご遠慮いただく場合」の全体像

公開 2026/06/10・更新 2026/10/10

献血できるかどうかは、国が定めた採血基準(年齢・体重・ヘモグロビン・血圧など)と、日本赤十字社の「献血をご遠慮いただく場合」(体調・服薬・歯科治療・渡航歴・病歴など)の2つで決まります。基準は献血する人の健康を守るためのもので、最終的な可否は当日の健診医が判断します。各項目の詳しい解説記事にもここから飛べます。

✅ 年齢・体重・前回の献血から、自分の条件を確認する

⚡ 30秒でわかる要点
📑 目次
  1. 採血基準の一覧(国が定めた基準)
  2. 年齢の条件
  3. 体重の条件
  4. ヘモグロビン(血色素量)の条件
  5. 血圧・脈拍・体温の条件
  6. 献血の間隔
  7. 「献血をご遠慮いただく場合」の一覧(期間つき)
  8. 3分でわかる条件ナビ
  9. 基準に届かなかったときに知っておきたいこと
  10. 基準は変わることがある
  11. よくある質問

採血基準の一覧(国が定めた基準)

日本赤十字社「採血基準」(血液センター共通・2026年10月確認)。期間の計算は直近の採血日から起算
項目200mL全血400mL全血血漿成分血小板成分
1回の献血量200mL400mL600mL以下(循環血液量の12%以内)
年齢16〜69歳男性17〜69歳
女性18〜69歳
18〜69歳男性18〜69歳
女性18〜54歳
体重男性45kg以上
女性40kg以上
男女とも50kg以上男性45kg以上・女性40kg以上
ヘモグロビン濃度男性12.5g/dL以上
女性12.0g/dL以上
男性13.0g/dL以上
女性12.5g/dL以上
12.0g/dL以上
(赤血球指数が標準域の女性は11.5以上)
12.0g/dL以上
血小板数———15万/μL以上
年間の献血回数男性6回以内
女性4回以内
男性3回以内
女性2回以内
血小板1回を2回分に換算し、血漿と合計で24回以内
年間の総献血量200mLと400mLを合わせて男性1,200mL以内・女性800mL以内——

全種類共通:最高血圧90mmHg以上180mmHg未満、最低血圧50mmHg以上110mmHg未満、脈拍40〜100回/分、体温37.5℃未満。65〜69歳の方は60〜64歳の間に献血経験がある方に限られます。「1年」は52週として換算します。

年齢の条件

詳しくは「高校生の献血」「献血は何歳まで?」へ。

体重の条件

400mL献血は男女とも50kg以上、200mL献血と成分献血は男性45kg・女性40kg以上です。体重は2023年から測定が必須になりましたが、体重計は計量台と表示器が分かれており、数値は周囲に見えません。50kgに届かない方は200mLか成分献血を選べます。厚着や直前の水分で数字を作るのは、自分の体を危険にさらすだけなので避けてください(体重ギリギリの献血)。

ヘモグロビン(血色素量)の条件

当日の検査でヘモグロビン濃度が基準に届かないと見送りになります。献血できない理由の中で最も多く、健康な女性でも生理などの影響で届かないことが珍しくありません。日頃の鉄分摂取が基本で、鉄剤の自己判断での服用は避けます(ヘモグロビンが足りないと言われたら・貧血・鉄分と献血)。

血圧・脈拍・体温の条件

当日その場で測定します。緊張や移動直後で血圧が振れることがあるので、受付前に少し座って落ち着くとよいでしょう。降圧薬を飲んでいても血圧が安定していれば献血できる区分です(血圧と献血)。体温37.5℃以上は見送りです。

献血の間隔

前回の献血次に200mL・400mL次に血漿次に血小板
200mL全血4週間後の同じ曜日から4週間後の同じ曜日から
400mL全血男性12週間後・女性16週間後の同じ曜日から8週間後の同じ曜日から
血漿・血小板2週間後の同じ曜日から2週間後の同じ曜日から(血漿を含まない血小板献血は1週間後から可。4週間に4回行ったら次まで4週間以上あける)

次回可能日はラブラッドで確認できます(献血の間隔と年間回数)。

「献血をご遠慮いただく場合」の一覧(期間つき)

日本赤十字社「献血をご遠慮いただく場合」および血液センターの案内より。最終判断は当日の健診医
区分条件期間・扱い詳しく
当日の体調体調不良、37.5℃以上の発熱、極度の空腹、睡眠不足、当日の飲酒その日は見送り風邪・発熱・寝不足・食事と飲酒
薬ビタミン剤・一般的な胃腸薬・降圧薬・低用量ピルなど多くは可。抗生剤は治癒後、向精神薬は服薬が不要になり症状が安定してから、最終服薬日を含む3日間は不可。糖尿病薬・抗血栓薬などは不可薬の種類による薬と献血
歯科治療出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)治療日を含む3日間歯科治療
予防接種不活化ワクチン24時間、mRNA48時間、B型肝炎2週間、生ワクチン4週間など種類によるワクチン
ピアス・いれずみ医療機関または使い捨て器具で開けたピアスは最低1か月(部位の状態による)、それ以外(安全ピン・針の共用など)6か月、いれずみ6か月。粘膜貫通ピアスは装着中不可、外した後も最低3日1〜6か月タトゥー・ピアス
外傷・咬傷採血部位の皮膚病変は不可。動物に咬まれたら治癒後3か月、人は6か月状態・期間による傷・湿疹・咬まれた・蚊・ダニ
手術開胸・開腹・開頭の大手術、開放骨折6か月手術・骨折の後
海外渡航帰国後4週間。マラリア流行地は1〜3年。中南米滞在歴は別途。欧州などの滞在歴による制限は2026年10月1日に撤廃地域による海外旅行と献血
妊娠・授乳妊娠中、出産・流産後6か月未満、産後1年未満で授乳中不可妊娠中・授乳中
病歴心臓病、がん(治癒後5年未満・造血器腫瘍は不可)、脳卒中、けいれん性疾患、血液疾患、ぜんそく、梅毒など病気による病歴別の基準・持病
輸血・移植輸血歴、臓器移植歴(自己血輸血は除く)期限なく不可輸血歴
感染症関連HIV・肝炎などのウイルス保有者、検査目的の献血、6か月以内の特定の性的接触や薬物使用不可・6か月検査目的の献血・問診の理由
CJD関連CJDの診断・血縁者・ヒト由来成長ホルモン・角膜移植・硬膜移植歴期限なく不可CJDと献血
新型コロナ陽性後は症状軽快から2週間2週間コロナ後の献血
その他治験参加中(観察期間終了まで)、ヒト由来プラセンタ注射(ラエンネック・メルスモン)は最終使用日から3か月(2026年10月1日から)、健康診断で胃カメラ・バリウム・PETの当日個別治験・プラセンタ・健診の後

3分でわかる条件ナビ

  1. 年齢は16〜69歳? 65歳以上なら60〜64歳に献血経験がある? → いいえなら献血できません。
  2. 今日の体調は? 発熱・空腹・睡眠不足・飲酒があれば今日は見送り。
  3. 期間のある条件は? 歯科治療3日・予防接種・ピアス・海外4週間・コロナ2週間・前回からの間隔。期間が過ぎるまで待つ。
  4. 薬は? お薬手帳を持って問診で申告。多くの薬は可、一部は3日や不可。
  5. 病歴・輸血歴・妊娠は? 該当すれば期限なし、または期間つきで見送り。
  6. 体重とヘモグロビンは? 当日測定。400mLに届かなければ200mLや成分献血に。

すべてクリアなら、近くの会場を探して予約または直接来場を。迷う項目があれば、問診で正直に伝えれば健診医が判断します。

基準に届かなかったときに知っておきたいこと

基準は変わることがある

採血基準や延期期間は改定されます。近年では血小板の有効期間延長(2025年)、献血カードの廃止(2026年1月)、新型コロナの延期期間短縮(2023年12月)、B型肝炎ワクチンの延期期間変更などがありました。2026年10月1日からは、vCJD対策として行われてきた英国を含む欧州などの滞在歴による献血制限が撤廃され、プラセンタ注射(ラエンネック・メルスモン)は「期間を定めず献血をご遠慮」から「最終使用日から3か月間は献血を控え、3か月経過後は献血可能」に変わりました(日本赤十字社 2026年9月14日発表)。帰国日当日から4週間以内の制限など、他の感染症対策や健康状態にもとづく基準は引き続き適用されます。この記事は2026年10月時点の公式情報にもとづいており、最新の基準は日本赤十字社の公式ページと当日の会場でご確認ください。

🩸 近くで献血できる場所を探す

よくある質問

Q. 400mL献血の体重条件は?
A. 男女とも50kg以上です。200mL献血や成分献血は男性45kg以上・女性40kg以上です。

Q. 献血は何歳から何歳までできますか?
A. 200mL献血は16歳から、400mL献血は男性17歳・女性18歳から、成分献血は18歳からで、上限は69歳(血小板献血の女性は54歳)です。65〜69歳は60〜64歳の間に献血経験がある方に限られます。

Q. ヘモグロビンの基準はいくつですか?
A. 400mL献血は男性13.0・女性12.5g/dL以上、200mL献血は男性12.5・女性12.0g/dL以上、成分献血は12.0g/dL以上(血漿成分は赤血球指数が標準域の女性は11.5以上)です。

Q. 薬を飲んでいると献血できませんか?
A. 多くの薬は服用中でも原則可能です。ビタミン剤、胃腸薬、降圧薬、漢方薬、アレルギー薬、低用量ピルなどが該当します。抗生剤は治癒していること、向精神薬は服薬が不要になり症状が安定していることが前提で、最終服薬日を含む3日間は不可です(治療中に3日空ければよいわけではありません)。糖尿病薬や抗血栓薬などは不可です。健診医が最終判断します。

Q. 厚着や直前の水分で体重の基準を満たしてもいいですか?
A. やめてください。体重基準は採血量が体の血液量に対して安全な範囲に収まるよう設けられたものです。無理にすり抜けると体調を崩すのはあなた自身です。

Q. ピアスを開けたばかりでも献血できますか?
A. 医療機関や使い捨て器具で耳たぶ等に開けた場合は最低1か月(開けた場所の状態による)、それ以外(安全ピンや針の共用など)は6か月ご遠慮いただきます。粘膜を貫通するピアスは装着中は献血できず、外した後も最低3日空けます。

Q. 歯医者に行った日でも献血できますか?
A. 出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)の場合、その日を含む3日間は献血できません。出血のない検診や矯正は原則可能ですが、健診医の判断によります。

Q. 血圧が高めでも献血できますか?
A. 最高血圧180mmHg未満・最低血圧110mmHg未満が基準です。降圧薬を飲んでいても血圧が安定していれば献血できる区分です。

Q. 昔ヨーロッパ(イギリスなど)に住んでいました。献血できますか?
A. 2026年10月1日から、英国を含む欧州などの滞在歴にもとづく献血制限(vCJD対策)は撤廃されました。9月30日までは対象地域・期間の滞在歴で献血を控える場合がありましたが、現在は滞在歴だけを理由に断られることはありません。帰国日当日から4週間以内の制限など他の基準は残ります。

Q. プラセンタ注射をしていても献血できますか?
A. 国内承認のプラセンタ注射剤(ラエンネック・メルスモン)は、2026年10月1日から「最終使用日から3か月間は献血を控え、3か月経過後は献血可能」になりました。それまでは期間を定めず献血をご遠慮いただいていました。

📚 この記事の主な根拠(内容確認日 2026/08/22)
※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 10/19)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社・ラブラッドでご確認ください。

次にすること

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