タトゥー・ピアスと献血|控える期間は「開け方・入れ方」で決まる
公開 2026/06/10・更新 2026/10/11
- タトゥー・いれずみ・アートメイク(針を使う施術):入れてから6か月
- ピアス(医療機関や使い捨て器具で耳たぶ等):1か月。それ以外の方法(共用器具・安全ピン等):6か月
- 粘膜を貫通するピアス(口唇・口腔・鼻腔など):装着中は不可。外した後も3日
- 理由は感染直後の「ウインドウ期」。器具を介した肝炎・HIVなどが検査で見つからない時期を避ける
- 期間を過ぎ、他の基準を満たせば献血できる。タトゥーの有無そのものは条件ではない
タトゥー:入れてから6か月
日本赤十字社は「6カ月以内にいれずみを入れた方」について、肝炎などのウイルス感染の可能性が否定できないため献血をご遠慮いただくとしています。ファッションタトゥー、伝統的ないれずみ、眉やアイラインのアートメイクなど、針を使って皮膚に色素を入れる施術はすべて同じ扱いです。6か月を過ぎていれば、タトゥーがあること自体は献血の条件に影響しません。「タトゥーがあると一生献血できない」は誤解です。タトゥーの除去(レーザーなど)は施術内容によるので、問診で伝えて判断を仰いでください。
ピアス:開け方で期間が違う
| 開け方・部位 | 控える期間 |
|---|---|
| 医療機関で開けた | 1か月 |
| 使い捨ての器具(ピアッサー、滅菌済みニードル)で耳たぶ等に開けた | 1か月(部位の状態にもよる) |
| 安全ピン、針の共用など、それ以外の方法で開けた | 6か月 |
| 口唇・口腔・鼻腔など粘膜を貫通するピアス | 装着している間は不可。外した後も上記の期間に加えて3日 |
公式Q&Aでは「医療機関などで穴をあけた場合は1ヶ月間、安全ピンなど共用で穴をあけた場合は6ヶ月間献血をご遠慮ください。粘膜貫通ピアスは献血不可で、外した後も最低3日間遠慮してください」と案内されています。「ピアス=6か月」と思われがちですが、医療機関や使い捨て器具なら1か月です。
ケース別の判断
なぜ期間が必要なのか
タトゥーの針やピアスの器具を介して、B型・C型肝炎やHIVなどに感染する可能性があります。感染直後は血液中のウイルス量が少なく、献血血液に行われる高感度なNAT検査でも検出できない時期(ウインドウ期)があります。この時期の血液が輸血に使われると患者さんに感染を広げるおそれがあるため、ウインドウ期を十分に超える期間として6か月が設定されています。医療機関や使い捨て器具でのピアスは感染リスクが低いため1か月に短縮されています。問診で正直に申告することが、検査では埋められない期間を埋める唯一の手段です(NAT検査とは・問診で正直に答える理由)。
期間を過ぎたあとの注意
- タトゥーやピアスの部位が化膿している、腫れているなど感染の兆候があれば、期間を過ぎていても見送りになることがあります。
- 採血部位(ひじの内側)にタトゥーがある場合、消毒と針の刺入に支障がなければ献血できますが、皮膚の状態によっては反対の腕を使うか見送りになります(傷・湿疹と献血)。
- 問診では「いつ、どこで、どうやって」を伝えれば、健診医がすぐ判断できます。
関連する「6か月」ルール
ピアス・タトゥーと同じく感染リスクの観点で6か月の期間があるものに、人に咬まれた場合(治癒後6か月)、6か月以内の特定の性的接触や薬物使用の申告があります。動物に咬まれた場合は治癒後3か月です(咬まれた後の献血・献血できる条件の一覧)。
よくある質問
Q. ピアスを開けてどのくらいで献血できますか?
A. 医療機関または使い捨て器具で耳たぶ等に開けた場合は1か月、それ以外の方法(共用の針や安全ピン)では6か月ご遠慮いただきます。粘膜を貫通するピアスは装着中は献血できず、外した後も3日必要です。
Q. タトゥーがあると一生献血できませんか?
A. いいえ。入れてから6か月を過ぎていれば、他の基準を満たす限り献血できます。タトゥーの有無そのものは条件ではありません。
Q. アートメイクも対象ですか?
A. 眉やアイラインのアートメイクは針を使って色素を入れる施術なので、いれずみと同じく6か月の対象です。
Q. ファーストピアスをつけたままでも献血できますか?
A. 耳たぶで開け方が医療機関や使い捨て器具なら、開けてから1か月を過ぎ、穴の状態が落ち着いていれば献血できます。粘膜貫通ピアスは外す必要があります。
Q. 舌ピアスをしています。
A. 粘膜を貫通するピアスは装着中は献血できません。外して3日以上たち、開けてからの期間も過ぎていれば献血できます。
Q. なぜピアスやタトゥーで期間が必要なのですか?
A. 器具を介した肝炎やHIVなどの感染は、直後だと検査で検出できない時期(ウインドウ期)があるためです。安全な輸血のために期間をあけ、問診で正直に申告することが患者さんを守ります。
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