献血でわかる無料の血液検査15項目|結果が届く時期と通知のルール

公開 2026/06/10・更新 2026/10/10

献血すると、健康の目安になる血液検査15項目の結果を無料で受け取れます。生化学検査7項目と血球計数検査8項目で、ラブラッドなら献血後2〜5日、郵送なら1〜2週間程度で届きます。ただしこれは献血への感謝として提供されるもので健康診断の代わりにはならず、HIVの検査結果は通知されません(B型・C型・E型肝炎、梅毒、HTLV-1は希望者に異常時のみ通知)。
⚡ 30秒でわかる要点
📑 目次
  1. 受けられる検査(15項目)
  2. 結果が届く時期と見方
  3. 感染症検査は「健康診断」ではない
  4. なぜ健康診断の代わりにならないのか
  5. 結果の上手な活用法
  6. よくある質問

受けられる検査(15項目)

東京都赤十字血液センター「検査サービス」より
区分項目何の目安か
生化学検査(7項目)ALT(GPT)肝臓の細胞の状態
γ-GTP肝臓・胆道の状態、飲酒の影響
総蛋白(TP)栄養状態、肝臓・腎臓の状態
アルブミン(ALB)栄養状態、肝臓の合成能力
アルブミン対グロブリン比(A/G)たんぱく質のバランス
コレステロール(CHOL)脂質の状態
グリコアルブミン(GA)過去2週間の血糖の状態
血球計数検査(8項目)赤血球数(RBC)貧血・多血の目安
ヘモグロビン濃度(Hb)貧血の目安。献血基準に直結
ヘマトクリット値(Ht)血液中の赤血球の割合
平均赤血球容積(MCV)赤血球の大きさ。小さいと鉄不足の傾向
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)赤血球1個あたりのヘモグロビン量
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)赤血球中のヘモグロビン濃度
白血球数(WBC)感染や炎症の目安
血小板数(PLT)出血を止める能力の目安。血小板献血の基準に直結

項目ごとの読み方は「検査結果の見方」へ。全血献血と成分献血で表示される項目に違いがある場合があります。

結果が届く時期と見方

感染症検査は「健康診断」ではない

献血血液には、B型肝炎(HBV)、C型肝炎(HCV)、HIV、HTLV-1、梅毒、E型肝炎(HEV)などの検査が行われますが、これは輸血の安全確保が目的です。通知のルールは次のとおりです。

検査通知
HIV通知されない(検査目的の献血を防ぐため)
B型肝炎、C型肝炎、E型肝炎、梅毒、HTLV-1通知を希望した方に限り、異常が認められた場合のみ、献血後1か月以内に親展郵便で通知
異常がなかった場合通知はない(「連絡がない=異常なし」ではなく、希望していなければ通知そのものがない)

日本赤十字社は感染症検査結果のお知らせ方法を変更し、通知の希望を献血時に確認する運用になっています。感染の不安がある場合は、献血ではなく保健所などの無料・匿名検査を利用してください。検査目的の献血は、感染直後の検査で見つけられない期間(ウインドウ期)の血液が輸血に使われる危険を生み、公式に禁止されています(検査目的の献血がダメな理由・NAT検査とは)。

なぜ健康診断の代わりにならないのか

気になる数値があれば、自己判断せず医療機関に相談してください。逆に、献血の検査で異常を指摘されなかったからといって健診を省略するのは避けてください(健康診断と献血)。

結果の上手な活用法

  1. ヘモグロビンとMCVの推移を見る:献血を続ける人の鉄不足のサイン。じわじわ下がっていれば食事を見直すか頻度を落とす(貧血・鉄分と献血)。
  2. ALT・γ-GTPの推移:飲酒や体重の変化との関係が見える。
  3. グリコアルブミン:過去2週間の血糖の指標。食生活の変化が反映される。
  4. 健診結果と並べる:年1回の健診の間を埋める「定点観測」として使える。

献血の検査は「健康を管理するためのおまけ」ではなく、献血への感謝として提供されるものです。検査を目的にせず、結果は健康の目安として活用してください(献血のメリット)。

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よくある質問

Q. 献血の検査結果はいつわかりますか?
A. ラブラッドなら献血後おおむね2〜5日後にWebで確認できます。郵送は親展はがきで1〜2週間程度です。

Q. HIVの検査結果は教えてもらえますか?
A. いいえ。献血の感染症検査は輸血の安全確保が目的で、HIV検査結果は通知されません。検査目的の献血はしないでください。保健所で無料・匿名の検査が受けられます。

Q. 肝炎や梅毒の検査結果は届きますか?
A. 通知を希望した方に限り、異常が認められた場合のみ、献血後1か月以内に親展郵便で通知されます。異常がなければ通知はありません。

Q. 検査結果が「−」になっています。
A. 検体不足か、献血ができなかった(見送りになった)ことを意味します。次回の献血で結果が出ます。

Q. 献血の検査は健康診断の代わりになりますか?
A. なりません。項目が限られ、診断ではなく目安です。気になる数値は医療機関に相談し、健康診断は別に受けてください。

Q. 血糖値はわかりますか?
A. 血糖そのものは含まれませんが、過去2週間の血糖の状態を反映するグリコアルブミン(GA)が含まれます。

Q. 献血の血液検査は無料ですか?料金はかかりますか?
A. 料金はかかりません。生化学検査7項目と血球計数検査8項目は、献血への感謝として血液センターが知らせているものです。ただし検査だけを受けることはできず、献血(採血)ができた場合に結果が出ます。

Q. がん検査やアレルギー検査もしてもらえますか?
A. していません。知らされるのは生化学7項目(ALT・γ-GTP・総蛋白・アルブミン・A/G比・コレステロール・グリコアルブミン)と血球計数8項目で、腫瘍マーカーやアレルギー(IgEなど)の検査は含まれません。感染症検査も輸血の安全のためのもので、がんやアレルギーを調べるものではありません。

Q. γ-GTPなどの数値が悪かったら献血できなくなりますか?
A. 検査結果の基準値は献血者の結果から算定したもので、正常・異常を表すものではないと血液センターは説明しています。献血の可否は当日の採血基準(ヘモグロビン、血圧など)と健診医の判断で決まります。気になる数値は医療機関に相談してください。

📚 この記事の主な根拠(内容確認日 2026/08/22)
※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 10/19)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社・ラブラッドでご確認ください。

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