成分献血と全血献血の違い|時間・負担・間隔・どっちがいい?

公開 2026/06/10・更新 2026/10/10

全血献血は血液をそのまま200mLまたは400mL採る方法で、採血は10〜15分。成分献血は成分採血装置で血漿や血小板だけを取り出し、赤血球などを体に戻す方法で、採血に40〜90分かかる代わりに体への負担が軽く、2週間後にはまた献血できます。初めてや時間がない人は全血、時間があって頻繁に協力したい人は成分献血が向いています。どちらも患者さんに必要で、優劣はありません。

✅ 年齢・体重・前回の献血から、自分の条件を確認する

⚡ 30秒でわかる要点
全血献血と成分献血の比較全血献血採血 10〜15分全体 30分〜1時間200mL / 400mL献血バスでも実施成分献血採血 40〜90分全体 1.5〜2時間血漿・血小板献血ルームのみ
献血バスで実施しているのは全血献血です。成分献血は常設の献血ルームで受け付けています。
📑 目次
  1. 比較表
  2. 全血献血とは
  3. 成分献血とは
  4. 体への負担の違い
  5. どっちを選ぶ?目的別の答え
  6. 成分献血の当日の流れ
  7. 組み合わせて協力する
  8. よくある質問

比較表

日本赤十字社「採血基準」「献血の間隔」「献血の手順」(2026年10月確認)より
項目全血献血(200mL・400mL)成分献血(血漿・血小板)
採る方法血液をそのまま採血バッグに採る成分採血装置で血漿や血小板を分離し、赤血球などを体に戻す
採血時間10〜15分40〜90分(採血量は体重などで変わり上限600mL)
受付から休憩まで30分〜1時間1.5〜2時間
年齢200mLは16〜69歳、400mLは男性17〜・女性18〜69歳18〜69歳(血小板の女性は54歳まで)
体重200mLは男性45kg・女性40kg以上、400mLは50kg以上男性45kg・女性40kg以上
ヘモグロビン200mLは男性12.5・女性12.0、400mLは男性13.0・女性12.5g/dL以上12.0g/dL以上(血漿は条件により女性11.5)
血小板数—血小板献血は15万/μL以上
次の献血まで200mL後は4週。400mL後は男性12週・女性16週(次が成分献血なら8週)2週間(血漿を含まない血小板献血は1週間後に血小板献血が可)
年間回数200mLは男性6回・女性4回。400mLは男性3回・女性2回。合計1,200mL(女性800mL)以内血小板1回を2回分に換算し、血漿と合計で24回以内
実施場所献血ルーム、献血バス献血ルームのみ
主な使われ方赤血球製剤(手術・出血・貧血)、血小板製剤、血漿製剤・血漿分画製剤の原料血漿:新鮮凍結血漿、アルブミン・免疫グロブリンなどの血漿分画製剤。血小板:白血病やがん治療の血小板製剤

全血献血とは

血液を成分に分けずにそのまま採る方法です。採った血液は血液センターで赤血球・血小板・血漿に分離され、それぞれ製剤になります。400mL献血は患者さんにとって1人分の血液で済み(複数の献血者の血液を混ぜずに済む)、医療機関の需要の中心です。200mL献血は需要が減っており、主に16歳の男性と16・17歳の女性から受け入れています。針を刺している時間が短く、献血バスでも受けられるため、初めての人や時間のない人に向いています(200mLと400mLの違い)。

成分献血とは

腕に刺した1本の針から血液を成分採血装置に送り、遠心分離で血漿または血小板だけを取り出し、赤血球などの残りの成分を同じ針から体に戻す方法です。この往復を何回か繰り返すため40〜90分かかります。回復に時間のかかる赤血球が体に戻るので体への負担が軽く、鉄分の喪失も少ないため、2週間後の同じ曜日からまた献血できます。装置と専門の職員が必要なため、献血ルームでのみ実施しています。

体への負担の違い

全血献血では赤血球ごと採るため、失った赤血球が戻るまで2〜3週間以上かかり、鉄分も失われます。間隔が男性12週・女性16週と長いのはこのためです。成分献血では赤血球が体に戻るため、血漿は約2日、血小板は約4〜5日で回復し、2週間で次の献血ができます。一方、成分献血には体外循環という工程があるため、抗凝固剤(クエン酸)による口や指先のしびれ(クエン酸反応)や、長時間の拘束による疲れは成分献血特有です。どちらも採血基準内なら健康に影響しない設計です(献血後、血液はいつ戻る?・クエン酸反応とは)。

どっちを選ぶ?目的別の答え

あなたの状況おすすめ理由
初めて、注射が苦手全血献血(400mL)採血10〜15分で終わる。成分献血は慣れてからでよい
時間がない、昼休みに全血献血受付から休憩まで30分〜1時間
近くに献血ルームがない全血献血献血バスは全血のみ
時間に余裕があり、頻繁に協力したい成分献血2週間ごとに協力でき、年24回まで
体重50kg未満で400mLの基準に届かない成分献血(または200mL)体重は男性45kg・女性40kg以上
鉄分が減るのが心配な女性成分献血赤血球を戻すため鉄分の喪失が少ない
がん・白血病の患者さんを直接支えたい血小板成分献血血小板製剤の主な原料。有効期間6日で毎日必要
血液型が「その日は足りている」と言われた血漿成分献血血漿は血液型の在庫に左右されにくく、製剤の原料として常に需要がある

受付で「どちらがいいか」と聞けば、その日の血液の必要状況と体格から提案してくれます。血液センターが特定の種類を呼びかけている日はそれに応えるのが最も役立ちます。

成分献血の当日の流れ

  1. 受付・問診・血圧測定は全血と同じ。ヘモグロビンに加えて血小板数も測定。
  2. リクライニングベッドに横になり、片腕に針を刺す。
  3. 装置が採血と返血を繰り返す。テレビやDVD、スマホで過ごせる(採血側の腕は動かさない)。
  4. 口や指先のしびれ、寒気を感じたらすぐ伝える。採血速度の調整などで対応。
  5. 終了後10分以上休憩。運転するなら30分以上。

トイレは受付前に済ませ、水分は事前にとっておきます。初回の成分献血のコツは「初めての成分献血」へ。

組み合わせて協力する

年間の上限は全血と成分献血で別々に数えます。たとえば男性なら400mL献血を年3回しつつ、その間隔の中で成分献血(400mLの8週間後から可)を組み合わせることができます。次回献血可能日はラブラッドで種類ごとに確認できます(献血の間隔と年間回数・無理なく続ける頻度)。

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よくある質問

Q. 成分献血と全血献血、どちらが体に負担が少ないですか?
A. 成分献血は赤血球を体に戻すため鉄分の喪失が少なく、次の献血までの間隔も2週間と短めです。ただし採血に40〜90分かかり、体外循環による口や指先のしびれ(クエン酸反応)が起こることがあります。

Q. 成分献血は献血バスでもできますか?
A. できません。成分献血は装置が必要なため献血ルームでのみ実施しています。献血バスは全血献血(原則400mL)のみです。

Q. 初めてはどちらがいいですか?
A. 採血10〜15分で終わる全血献血が一般的です。基準を満たすなら400mLが医療機関の需要に合っています。成分献血は慣れてから挑戦しても遅くありません。

Q. 成分献血の条件は?
A. 18〜69歳(血小板献血の女性は54歳まで)、体重は男性45kg・女性40kg以上、ヘモグロビン12.0g/dL以上、血小板献血は血小板数15万/μL以上です。

Q. 成分献血は年に何回できますか?
A. 血小板献血1回を2回分に換算して、血漿献血と合計で24回以内です。間隔は2週間です。

Q. 血漿と血小板、どちらが必要とされていますか?
A. どちらも必要です。血小板製剤は有効期間が6日で毎日の供給が必要、血漿は血漿分画製剤の原料として常に需要があります。当日の必要状況で会場から提案されることも多いです。

📚 この記事の主な根拠(内容確認日 2026/08/22)
※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 10/19)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社・ラブラッドでご確認ください。

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