ロキソニン・アスピリンと献血|血小板献血だけ3日間NGの理由
公開 2026/08/22・更新 2026/09/05
- 解熱鎮痛薬(NSAIDs・かぜ薬):当日服用しておらず症状がなければ全血・血漿献血は可
- 血小板成分献血:最終服薬日を含む3日間不可(4日目から可)。血小板機能への影響が理由
- カロナール(アセトアミノフェン)はNSAIDsではないが、かぜ薬・解熱鎮痛薬として同じ扱いを想定し問診で申告
- 血栓予防の低用量アスピリン(バイアスピリン等)は原因の病気の観点で献血不可
- 血小板献血の予約日に痛み止めを飲んでしまったら、会場で血漿・全血への変更を相談
全血・血漿献血:当日服用していなければOK
岩手県赤十字血液センターの服薬基準では、解熱鎮痛薬(非ステロイド系抗炎症薬、風邪薬)は「当日服用していなければ採血できる対象薬(症状がある場合は採血しない)」に分類されています。例として挙げられているのはアスピリン、インドメタシン、ボルタレン、ロキソニン、バファリン、PL顆粒で、市販薬も同様です。大阪府赤十字血液センターも「かぜ薬、解熱鎮痛薬(当日、症状がない場合に限る)」は前日までの服用なら献血可能としています。つまり「昨日頭痛薬を飲んだが今日は元気」なら、全血献血と血漿成分献血は基本的にできます。
血小板成分献血だけは「3日間」あける
同じ服薬基準で、血小板献血の場合は解熱鎮痛薬が「最終服薬日を含む3日間は採血不可、4日以上経過していれば採血できる対象薬」に分類されています。厚生労働省の問診票解説によると、これらの薬物は血小板の機能に悪影響を及ぼす可能性があるためです。血小板献血は血小板だけを採って患者さんに輸血するため、機能の落ちた血小板では十分な効果が期待できません。全血献血の血液も血小板製剤の原料になりますが、血小板献血ほど直接的ではないため扱いが分かれています。
| 薬 | 全血・血漿献血 | 血小板献血 |
|---|---|---|
| ロキソニン(ロキソプロフェン) | 当日服用なし・症状なしで可 | 最終服薬日を含む3日不可 |
| アスピリン、バファリンA(アスピリン配合) | 同上 | 同上 |
| イブ、ナロン(イブプロフェン) | 同上 | 同上 |
| ボルタレン(ジクロフェナク)、インドメタシン | 同上 | 同上 |
| PL顆粒、パブロン、ルルなどの総合かぜ薬 | 同上 | 同上 |
| カロナール、タイレノール(アセトアミノフェン) | 解熱鎮痛薬・かぜ薬として申告し健診医が判断(NSAIDsではないが資料上は区別されていない) | 同左 |
| 湿布・塗り薬(ロキソニンテープ、ボルタレンゲルなど) | 局所投与薬。感染を伴わなければ当日使用でも可 | 問診で申告 |
| バイアスピリン、プラビックス(血栓予防) | 原因の病気の観点で不可 | 不可 |
3日の数え方
アセトアミノフェン(カロナール)は?
カロナールやタイレノールの成分アセトアミノフェンは、ロキソニンなどの非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)とは作用が異なり、血小板機能への影響は小さいとされています。ただし血液センターの服薬基準では「解熱鎮痛薬(非ステロイド系抗炎症薬、風邪薬)」としてまとめて扱われており、アセトアミノフェンを別区分にする記載はありません。当日服用していなければ全血・血漿は可、血小板献血は3日という扱いを想定して、問診で薬名を伝え健診医の判断を仰いでください。
治療目的のアスピリンは別
心筋梗塞や脳梗塞の予防のために毎日アスピリン(バイアスピリン、バファリン81など)を服用している場合は、「血小板凝集抑制薬」として、薬そのものより原因となっている病気の観点から献血できない区分になります。プラビックス、ドルナーなども同じです。この場合は3日あけても献血できません。問診で正直に申告してください(病歴別の基準・薬と献血の一覧)。
なぜ黙って献血してはいけないのか
血小板献血で機能の落ちた血小板を採っても、当日の検査ではわかりません。輸血された患者さん(多くは白血病や抗がん剤治療で血小板が減っている方)に十分な効果が出ず、出血を止められないリスクになります。「頭痛薬くらい」と思わず、市販薬も含めて申告してください。血小板献血の予約をしていて直前に痛み止めを飲んでしまった場合も、会場で正直に伝えれば、血漿献血や全血献血への変更を提案してもらえることがあります。
痛み止めと献血後の関係
献血後に頭痛がしたとき、市販の痛み止めを飲むこと自体を制限する公式ルールはありません。ただし献血後の頭痛は水分不足や血圧低下が原因のことが多いので、まず水分をとって横になり、それでも続くときは献血した会場に連絡してください(献血後の頭痛・だるさ)。
よくある質問
Q. 昨日ロキソニンを飲みましたが献血できますか?
A. 症状がなければ、全血献血・血漿成分献血はできます。血小板成分献血は最終服薬日を含む3日間はできません。
Q. なぜ血小板献血だけダメなのですか?
A. 解熱鎮痛薬は血小板の機能に悪影響を及ぼす可能性があるためです(厚生労働省の問診票解説)。機能の落ちた血小板は患者さんの治療効果を下げてしまいます。
Q. カロナールなら大丈夫ですか?
A. 血液センターの服薬基準では解熱鎮痛薬としてまとめて扱われており、別区分の記載はありません。当日服用していなければ全血・血漿は可、血小板は3日という扱いを想定して、問診で薬名を伝えてください。
Q. 血栓予防のアスピリンを毎日飲んでいます。
A. その場合は血小板凝集抑制薬として、原因となる病気の観点から献血できない区分になります。3日あけても献血できません。問診で申告し、健診医の判断を仰いでください。
Q. 湿布を貼っていても献血できますか?
A. 湿布や塗り薬は局所投与薬として、感染を伴わなければ当日使用でも献血できます。問診で伝えてください。
Q. 血小板献血の予約日に痛み止めを飲んでしまいました。
A. 会場で正直に伝えてください。血漿献血や全血献血への変更を提案してもらえることがあります。黙って献血するのが一番よくありません。
次にすること
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