血小板献血とは?所要時間・条件・全血との違い・誰に届くのか
公開 2026/06/10・更新 2026/10/10
- 条件:男性18〜69歳・女性18〜54歳、体重男性45kg・女性40kg以上、ヘモグロビン12.0g/dL以上、血小板数15万/μL以上
- 採血40〜90分。献血ルームのみで実施。間隔は2週間(血漿を含まない血小板献血は1週間後に可、4週間に4回まで)
- 血小板製剤の有効期間は採血後6日(2025年7月に4日から延長)。主に白血病・がんの化学療法の患者さんに使われる
- 痛み止め(ロキソニン等)は最終服薬日を含む3日間不可。血小板の機能に影響するため
- HLA型を登録すると、適合する患者さんのために要請の電話が来ることがある
血小板献血の仕組み
腕に刺した1本の針から血液を成分採血装置に送り、遠心分離で血小板の層だけを取り出し、赤血球・白血球・血漿の大部分を同じ針から体に戻します。この往復を何回か繰り返して、目標量の血小板を集めます。体内の血小板の約10〜20%を採る計算ですが、血小板は約4〜5日で回復するため、2週間の間隔で次の献血ができます。血漿を含まない血小板献血なら1週間後に血小板献血が可能ですが、4週間に4回実施したら次まで4週間以上あけます。
条件
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 年齢 | 男性18〜69歳、女性18〜54歳(65〜69歳は60〜64歳に献血経験のある方) |
| 体重 | 男性45kg以上、女性40kg以上 |
| ヘモグロビン濃度 | 12.0g/dL以上 |
| 血小板数 | 15万/μL以上(厚労省の基準表では60万/μL以下も) |
| 1回の採血量 | 600mL以下(循環血液量の12%以内) |
| 血圧・脈拍・体温 | 最高血圧90〜180未満、最低血圧50〜110未満、脈拍40〜100、体温37.5℃未満 |
| 年間回数 | 血小板献血1回を2回分に換算して、血漿献血と合計で24回以内 |
血小板数は当日の検査で測ります。健康な人でも日によって変動し、15万に届かなければその日は血小板献血を見送り、血漿献血や全血献血を提案されることがあります。女性が54歳までなのは、血小板献血の体への負担を考慮した設計です(献血できる条件の一覧)。
誰に、何に使われるのか
血小板は出血を止める働きをする血液成分です。白血病や悪性リンパ腫の治療、抗がん剤治療、造血幹細胞移植の後には血小板が大きく減り、出血を防ぐために血小板輸血が欠かせません。日本赤十字社によると、血小板製剤の多くはこうした血液の病気やがんの治療に使われています。血小板製剤は20〜24℃で振とうしながら保存する必要があり、有効期間は採血後6日(2025年7月に4日から延長)。冷凍も冷蔵もできないため、毎日の献血で供給を途切れさせない必要があります(血液の有効期間・血液製剤の種類)。
当日の流れ
- 受付・問診・血圧測定は全血と同じ。検査でヘモグロビンと血小板数を測る。
- リクライニングベッドに横になり、片腕に針を刺す。
- 装置が採血と返血を繰り返す。40〜90分。テレビやDVD、スマホで過ごせる(採血側の腕は動かさない)。
- 口や指先のしびれ、寒気を感じたらすぐ伝える(クエン酸反応)。
- 終了後10分以上休憩。運転するなら30分以上。
受付から休憩まで1.5〜2時間。トイレは受付前に済ませ、水分は事前にとっておきます。多くの会場で血小板献血の受付は血漿献血より早く締まるので、時間に余裕のある日に予約してください(初めての成分献血・受付時間)。
血小板献血だけの注意点
- 痛み止め・かぜ薬:ロキソニン、アスピリン、バファリン、ボルタレン、PL顆粒などの解熱鎮痛薬は、血小板の機能に影響するため最終服薬日を含む3日間は血小板献血ができません(全血・血漿は当日服用していなければ可)。血小板献血の予約日に飲んでしまったら、会場で血漿献血への変更を相談(ロキソニン・アスピリンと献血)。
- クエン酸反応:返血に含まれる抗凝固剤で口や指先がしびれることがあります。血漿献血より採血量が多い分、起こりやすい傾向があります(クエン酸反応とは)。
- 血管:装置の圧に血管が耐える必要があるため、血管が細い方は見送られることがあります。全血献血なら可能な場合が多いです。
HLA適合血小板献血
血小板輸血を繰り返す患者さんの中には、白血球の型(HLA)に対する抗体ができて、通常の血小板製剤が効かなくなる方がいます。その場合、HLA型の合う献血者から採った血小板が必要です。献血のときにHLA型の登録に同意しておくと、適合する患者さんが現れたときに血液センターから協力要請の電話が来ることがあります。「血液センターから電話」の代表的な用件がこれです(HLA適合血小板献血とは・献血後に血液センターから電話)。
血小板献血が向いている人
- 時間に余裕があり、2週間ごとなど定期的に協力できる人。
- 血管が太めで、成分献血に慣れている人。
- がんや白血病の患者さんを直接支えたい人。
- 体重50kg未満で400mL献血の基準に届かないが、成分献血の基準は満たす人。
血液センターが血小板献血を呼びかけている日は、特に需要が高い日です。全血献血との違いは「成分献血と全血献血の違い」、血漿献血との違いは「血漿献血とは」へ。
よくある質問
Q. 血小板献血はどこでできますか?
A. 献血ルームで実施しています。成分採血装置が必要なため、献血バスではできません。受付は血漿献血より早く締まる会場が多いので予約がおすすめです。
Q. 血小板献血のあと、次はいつから?
A. 2週間後の同じ曜日から、次がどの種類でも可能です。血漿を含まない血小板献血は1週間後に血小板献血ができますが、4週間に4回実施したら次まで4週間以上あけます。
Q. 血小板献血の条件は?
A. 男性18〜69歳・女性18〜54歳、体重男性45kg・女性40kg以上、ヘモグロビン12.0g/dL以上、血小板数15万/μL以上です。血小板数は当日測定します。
Q. 血小板製剤はどのくらい保存できますか?
A. 採血後6日です(2025年7月に4日から延長)。冷凍も冷蔵もできず、常温で振とう保存するため、毎日の献血が必要です。
Q. 頭痛薬を飲んだら血小板献血はできませんか?
A. ロキソニンなどの解熱鎮痛薬は最終服薬日を含む3日間は血小板献血ができません。血小板の機能に影響するためです。全血・血漿献血は当日服用していなければ可能です。
Q. 女性は54歳までなのはなぜですか?
A. 血小板献血の体への負担を考慮した採血基準の設計です。55歳以降は血漿献血や全血献血に切り替えられます。
- 採血基準表(日本赤十字社・血液センター共通PDF)(確認 2026/09/05)
- 献血の間隔(血液センター共通PDF)(確認 2026/09/05)
- 日本赤十字社「血小板製剤」
次にすること
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