外国人・外国籍でも献血できる?日本での条件をやさしく解説
公開 2026/06/10・更新 2026/10/10
- 国籍は問われない。問診は感染症リスクを確認するもので、外国籍を理由に断られることはない
- 日本語での意思疎通が前提(採血中の体調変化を伝えるため)。一部センターに英語・ベトナム語などの補助問診票あり
- 初回は本人確認書類を提示。在留カード、パスポート、運転免許証などは1枚で足りる
- 入国した当日から4週間は献血不可。マラリア流行地の出身・長期滞在は1〜3年、中南米出身は離れてから6か月など地域別の制限
- 採血基準(年齢16〜69歳、体重、ヘモグロビン、血圧)は国籍にかかわらず同じ
In English: Can foreigners donate blood in Japan?
- Nationality does not matter. Foreign residents can donate if they meet the same criteria as Japanese donors (age 16–69, body weight, hemoglobin, blood pressure).
- You need to communicate in Japanese. Staff must be able to hear about any discomfort during donation. Some blood centers have supplementary questionnaires in English, Vietnamese and other languages.
- Bring photo ID on your first visit: residence card (zairyu card), passport, or driver's license.
- You cannot donate within 4 weeks of entering Japan. There are also rules based on where you were born or lived, such as malaria-endemic areas (1–3 years) and Central/South America (6 months after leaving). The restriction based on past stays in the UK/Europe (vCJD) was abolished on October 1, 2026.
- The final decision is made by the doctor at the donation site.
結論:国籍は問われない
日本赤十字社の献血の問診は、輸血を受ける患者さんの安全のために「血液を介して感染する病気のリスクがないか」を確認するものです。国籍そのものを理由に断ることはなく、条件を満たせば外国籍の方も献血できます。実際に多くの在日外国人の方、留学生、技能実習生が献血に協力しています。
3つの条件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 日本語で問診に答えられる | 問診票と健診医の問診は日本語。採血中に「気分が悪い」「痛い」を正確に伝える必要があるため、日本語での意思疎通が事実上の前提。一部の血液センターでは英語・中国語・ベトナム語などの問診票を「医学用語を理解するための補助」として用意している |
| 本人確認書類がある | 初回は生年月日が確認できる本人確認書類(日本赤十字社は氏名・生年月日・顔写真を確認)。在留カード、特別永住者証明書、パスポート、日本の運転免許証、マイナンバーカードなど。生年月日が確認できないと献血を見送る場合がある |
| 採血基準を満たす | 年齢16〜69歳、体重(400mLは50kg以上)、ヘモグロビン、血圧など。国籍に関係なく全員同じ(献血できる条件の一覧) |
来日・入国後4週間は献血できない
海外から日本に入国した当日から4週間以内は、国籍にかかわらず献血をご遠慮いただきます。これは海外旅行から戻った日本人にも同じく当てはまるルールで、輸血を介した感染リスクを減らすためのものです。来日したばかりの留学生や観光客は、この期間は献血できません。一時帰国から戻った場合も同様に、戻った日から4週間のカウントが始まります(海外渡航と献血)。
出身地域・滞在歴による制限
制限は国籍ではなく「どこに、どのくらい滞在していたか」で決まります。日本人が同じ地域に滞在した場合とまったく同じ基準です。
| 滞在歴・出身 | 制限 |
|---|---|
| マラリア流行地(アフリカのサハラ以南、東南アジア・南アジアの一部、中南米の一部など)に旅行 | 日本に来てから1年 |
| マラリア流行地に1年を超えて居住 | 離れてから3年。マラリアにかかったことがあれば問診で申告 |
| 中南米で出生・育成、または母や母方の祖母が中南米で出生・育成、または中南米に連続4週間以上滞在 | 対象地域を離れてから6か月未満は不可(シャーガス病対策)。感染既往があれば不可 |
| 英国を含む欧州などに一定期間滞在 | 2026年10月1日に撤廃(9月30日までは、vCJD対策として国と時期により献血を控える場合があった)。入国後4週間の制限は他の地域と同じく適用 |
| アフリカに居住歴があり、アフリカトリパノソーマ症の感染既往 | 不可 |
該当しそうな方は、問診で出身国と滞在期間を正確に伝えてください。健診医がその場で判断します。
ケース別
言葉の壁への対応
問診票には医学用語(輸血歴、臓器移植、けいれん、梅毒など)が含まれます。一部の血液センターでは英語やベトナム語などの補助問診票を用意しており、意味を確認しながら日本語の問診票に回答できます。ただし、採血中の体調の変化(気分が悪い、痛い、しびれる)を自分の言葉で伝えられることが安全上の前提なので、日本語での会話が難しい場合は、日本語のわかる同行者がいても採血中の判断は本人の申告が基本になります。事前に献血ルームか血液センターに「日本語が少し不安だが献血できるか」と問い合わせると、対応できる会場や日を案内してもらえることがあります。
ラブラッドの登録と2回目以降
献血後は献血者コードが発行され、ラブラッド(献血Web会員サービス)に登録できます。2回目以降はアプリのバーコードで受付でき、検査結果や次回可能日も確認できます。ラブラッドは日本語のサービスです。スマホがなくてもカナ氏名と生年月日の申告で献血できます(ラブラッドの使い方)。
持ち物のまとめ
- 初回:在留カード、パスポートなどの本人確認書類。
- 服薬中:お薬手帳か薬の名前がわかるもの(母国の薬も含めて申告)。
- 2回目以降:ラブラッドアプリ。
心配な点があれば、お近くの献血ルームに事前に問い合わせると安心です。会場は献血マップの地図で探せます(持ち物チェックリスト・初めての献血ガイド)。
よくある質問
Q. 外国人でも日本で献血できますか?
A. はい。国籍は問われません。日本語で問診に答えられ、在留カードやパスポートなどの本人確認書類があり、年齢・体重などの採血基準を満たせば献血できます。
Q. 問診は日本語でないとダメですか?
A. 採血中の体調変化を正確に伝える必要があるため、日本語での意思疎通が前提です。一部のセンターでは英語・ベトナム語などの補助的な問診票を用意しています。
Q. 在留カードは本人確認書類として使えますか?
A. 使えます。日本赤十字社が確認する氏名・生年月日・顔写真がそろうため、在留カードは1枚で足ります。パスポートも使えます。
Q. 来日したばかりでも献血できますか?
A. 海外から入国した当日から4週間以内は、国籍にかかわらず献血をご遠慮いただきます。4週間を過ぎれば、ほかの条件を満たすことで献血できます。
Q. 出身国によって献血できないことはありますか?
A. 国籍ではなく滞在歴で判断されます。マラリア流行地の出身・長期滞在、中南米出身(シャーガス病)などは期間の制限があり、日本人が同じ地域に滞在した場合と同じ基準です。欧州などの滞在歴による制限(vCJD対策)は2026年10月1日に撤廃されました。
Q. 留学生は学校献血に参加できますか?
A. できます。来日後4週間を過ぎ、日本語で問診に答えられ、採血基準を満たせば、日本人学生と同じように参加できます。
- 日本赤十字社「よくあるご質問」(確認 2026/09/05)
- 日本赤十字社 プレスリリース「英国を含む欧州などの滞在歴に基づく献血制限の撤廃およびヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用歴に関する献血基準を変更します」(2026年9月14日)(確認 2026/10/10)
- 日本赤十字社「(お願い)初めて献血にご協力いただく皆さまへ」(本人確認書類・2026年2月17日)(確認 2026/10/10)
次にすること
関連ガイド
- 海外旅行・渡航と献血|帰国後4週間・マラリア流行地1〜3年・中南米・欧州滞在歴(2026年10月1日撤廃)の早見表
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