献血後に血液センターから電話|考えられる用件と検査結果の通知方法
公開 2026/08/22・更新 2026/10/10
- 検査結果の通知は親展郵便が原則(HIVは非通知、B・C・E型肝炎・梅毒・HTLV-1は希望者に異常時のみ)。電話=悪い結果ではない
- 公式に電話が明記されているのは、HLA適合血小板献血の協力依頼と、まれな血液型(稀血)登録者への協力依頼
- そのほか、献血協力の一般的な依頼、問診・登録内容の確認、忘れ物、予約枠の変更依頼など
- 血液センターが金銭やカード番号、銀行口座を電話で求めることはない。金銭の話が出たら切ってよい
- 献血後に体調の異変や問診の申告漏れに気づいたら、あなたから血液センターへ連絡(献血後情報)
まず安心してほしいこと:検査結果は「郵便」が原則
献血血液の感染症検査(B型・C型・E型肝炎、梅毒、HTLV-1など)で異常が認められた場合の通知は、献血時に通知を希望した方に限り、献血後1か月以内に親展郵便(封書)で行われるのが公式の運用です。HIVの検査結果は通知されません。つまり「電話=悪い検査結果の連絡」ではありません。一方で、まれに検査結果に関連して血液センターから連絡が来るケース(追加の検査への協力依頼など)もゼロではないため、電話の内容は落ち着いて聞いてください(献血でわかる検査と通知のルール)。
「検査サービス通知」と感染症検査の通知は電話ではない
| 通知 | 中身 | 届き方 |
|---|---|---|
| 検査サービス通知(生化学・血球計数) | 献血への感謝として知らせる生化学検査7項目と血球計数検査8項目(ALT・γ-GTP・コレステロール・グリコアルブミン・ヘモグロビンなど) | ラブラッド会員は献血後2〜5日程度でWeb。非会員で郵送を希望した人は献血後1〜2週間で親展郵便(ラブラッド登録後は郵送が止まりWebに切り替わる) |
| 感染症検査(B型・C型・E型肝炎、梅毒、HTLV-1) | 受付時に通知を希望した人に、異常を認めた場合のみ。2021年11月26日からは偽陽性(病原体や抗体がないのに陽性と判定されること)も知らせる運用 | 献血後1か月以内に親展(書簡の郵便) |
| HIV(エイズ)検査 | 検査はするが、結果はお知らせしていない | 通知なし |
「検査サービス通知」は、献血した人全員が受け取れる健康の目安の数値で、悪い知らせではありません。項目の読み方は「検査結果の見方」へ。
HIVの場合:陽性でも結果は知らされない
愛知県赤十字血液センターは「エイズ検査の結果はお知らせしていません」と明記しています。陽性かどうかにかかわらず、献血でHIVの結果を知ることはできません。理由は、検査目的の献血を防ぐためです。感染直後には最も鋭敏な検査でも見つけられない時期(ウインドウ期)があり、その血液が輸血に回ると患者さんに感染させるおそれがあります。日本赤十字社は、HIV検査を希望する人には無料・匿名で受けられる保健所などの利用を求めています。また、過去にHIV検査で陽性だった人は献血できません(検査目的の献血がダメな理由)。
公式に「電話します」と明記されているケース
| 用件 | 内容 |
|---|---|
| HLA適合血小板献血の協力依頼 | HLA型を登録した献血者と適合する患者さんが現れたとき。北海道赤十字血液センターは「適合する献血者の皆さまには、要請専用電話(0120-10-8730)から成分献血のご協力をお願いすることがあります」と案内し、福島県センターは依頼に使う発信番号まで公開している(HLA適合血小板献血とは) |
| まれな血液型の登録者への協力依頼 | 血液センターは「患者さんと適合していた場合、電話などによりお願いをさせていただいております」と説明(まれな血液型とは) |
どちらも、あなたの血液の型が特定の患者さんに適合したからこその1本です。断ることもできますが、可能ならぜひ応えたい電話です。
そのほか考えられる用件
- 一般的な献血協力の依頼:献血協力の依頼に応諾している方(ラブラッドの設定など)には、はがき・メール・電話などで「○型が不足しているので協力を」という依頼が届くことがあります。
- 問診・登録内容の確認:申告内容に不明点がある、連絡先の登録に誤りがある、といった事務的な確認。
- 忘れ物:会場に忘れ物があった。
- 予約の変更依頼:会場側の事情(機器トラブル、天候による献血バスの中止など)で予約の変更をお願いする連絡。
- 献血後の体調確認:会場で気分不良などがあった場合、後日様子を確認する連絡をするセンターもあります。
- 表彰・記念品の案内:回数の節目や記念品の受け取りに関する連絡。
本物か不安なときは
- 折り返す前に着信番号を確認:献血した県の血液センターの公式サイトで代表番号や要請専用番号を確認する。北海道のように要請専用番号を公開しているセンターもある。
- 金銭の話が出たら切る:血液センターが電話でクレジットカード番号や銀行口座、金銭、暗証番号を求めることはない。「献血の記念品の送料を」「検査費用を」といった話は詐欺。
- 個人情報をこちらから言わない:本人確認のために生年月日などを聞かれることはあるが、こちらから住所や口座を言う必要はない。不安なら「折り返します」と伝えて、公式番号にかけ直す。
- 留守電に入っていたら:内容とセンター名を確認し、公式サイトの番号に折り返す。
電話に出られなかったとき
HLA適合血小板や稀血の協力依頼は、患者さんの治療日程に合わせた緊急性の高い連絡のことがあります。着信に気づいたら早めに折り返してください。折り返し先は公式サイトの番号か、留守電に残された番号(公式サイトと照合)。都合がつかない場合も、その旨を伝えれば次の候補者に連絡が回ります。ラブラッドに登録している方は、電話に加えてメールやLINEでも依頼が届くことがあるので、通知設定を確認しておきましょう(ラブラッドの通知設定)。
逆に「こちらから電話すべき」場合
献血後に次のことに気づいたときは、あなたから血液センターへ連絡してください。輸血を受ける患者さんの安全に直結します。
- 問診の回答に間違いや申告漏れがあった(渡航歴、薬、ピアスなど)。
- 献血後数日以内に発熱や体調不良があり、感染症の可能性がある。
- 献血後に感染症の診断を受けた。
- 感染の心当たりを思い出した。
この「献血後情報」により、血液センターは該当する血液の出荷を止めたり、すでに出荷した製剤を追跡したりできます。連絡したことで責められることはなく、むしろ最も大切な協力です(献血後に問題が分かったら・遡及調査の仕組み)。
連絡先の探し方
- 献血時に渡される書類(献血後の注意など)に、会場と血液センターの連絡先が記載されています。
- 各都道府県の赤十字血液センターの公式サイトに代表番号と、センターによっては要請専用番号があります。
- 献血マップの会場ページから、各県の公式ページへリンクしています。
よくある質問
Q. 献血後に血液センターから電話が来ました。検査で何かあったのでしょうか?
A. 検査で異常があった場合の通知は親展郵便が原則です。電話の代表的な用件は、HLA適合血小板やまれな血液型の登録者への献血協力依頼です。落ち着いて内容を聞いてください。
Q. 協力依頼の電話は断れますか?
A. 断れます。ただしあなたの型が特定の患者さんに適合したからこその依頼なので、都合がつくならぜひ協力を検討してください。断る場合も早めに伝えると次の候補者に連絡が回ります。
Q. 本物の血液センターか確かめるには?
A. 折り返す前に、献血した県の血液センターの公式サイトで番号を確認してください。血液センターが金銭やカード番号、口座を電話で求めることはありません。そうした話が出たら詐欺です。
Q. 電話に出られませんでした。
A. HLA適合や稀血の依頼は緊急性が高いことがあるため、公式サイトの番号か留守電の番号(公式と照合)に早めに折り返してください。
Q. HIVの検査結果を電話で教えてもらえますか?
A. 教えてもらえません。HIVの検査結果は通知されない運用です。感染の不安がある場合は保健所の無料・匿名検査を利用してください。
Q. HIVが陽性だった場合は連絡が来ますか?
A. 血液センターは「エイズ検査の結果はお知らせしていません」としており、電話でも郵便でも結果は知らされません。検査目的の献血を防ぐための運用です。不安がある場合は保健所などで無料・匿名の検査を受けてください。
Q. 「検査サービス通知」とは何ですか?
A. 献血への感謝として知らせる生化学検査7項目と血球計数検査8項目の結果です。ラブラッド会員は献血後2〜5日程度でWebで見られ、非会員で郵送を希望した人には献血後1〜2週間で親展郵便が届きます。電話で来るものではありません。
Q. 献血後に呼び出しの電話がありました。もう一度来てほしいと言われたのはなぜ?
A. 公式に電話での依頼が明記されているのは、HLA適合血小板献血とまれな血液型の登録者への協力依頼です。感染症検査の異常は親展郵便で知らされるため、電話の呼び出し=悪い結果ではありません。それ以外の呼び出しの理由は公式に個別記載がないため、電話口で用件を確認し、不安なら公式サイトの番号にかけ直してください。
Q. 献血後に問診の申告漏れに気づきました。
A. あなたから献血した血液センターに連絡してください。血液の出荷を止めるなど患者さんの安全に直結する大切な情報で、連絡して責められることはありません。
- 北海道赤十字血液センター「HLA適合血小板献血について」
- 日本赤十字社「感染症検査結果のお知らせの変更」
- 東京都赤十字血液センター「検査サービス」(確認 2026/10/10)
- 愛知県赤十字血液センター「献血とエイズ検査」(確認 2026/10/10)
- 日本赤十字社「エイズ、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方」(確認 2026/10/10)
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