予防接種・ワクチンと献血|接種後の延期期間を種類別に一覧
公開 2026/06/10・更新 2026/09/05
- 不活化ワクチン・トキソイド(インフルエンザ注射、肺炎球菌、HPV、A型肝炎、百日咳など):24時間
- 新型コロナ:mRNA(ファイザー、モデルナ、第一三共、Meiji Seika)は48時間。組換えタンパク(武田)は24時間
- B型肝炎ワクチン:2週間
- 弱毒生ワクチン(麻疹、風疹、水痘、おたふくかぜ、黄熱、点鼻インフルエンザ、帯状疱疹の生ワクチン):4週間
- 咬まれた後の狂犬病ワクチンは1年、抗毒素(破傷風・まむしなど)は3か月。副反応が残る間や重いアレルギー反応後1年は控える
延期期間の一覧表(日本赤十字社・2026年1月16日時点)
| 予防する病気 | ワクチンの種類 | 接種後の延期期間 |
|---|---|---|
| インフルエンザ(注射) | 不活化ワクチン | 24時間 |
| インフルエンザ(点鼻) | 弱毒生ワクチン | 4週間 |
| 新型コロナ(ファイザー、モデルナ、第一三共、Meiji Seikaファルマ製) | RNAワクチン | 48時間 |
| 新型コロナ(武田薬品工業製) | 組換えタンパク質ワクチン | 24時間 |
| 百日咳、A型肝炎、髄膜炎、肺炎球菌感染症、子宮頸がん(HPV) | 不活化・組換えタンパク質ワクチン | 24時間 |
| 帯状疱疹(2回接種) | 不活化ワクチン | 24時間 |
| 帯状疱疹(1回接種・水痘ワクチンを使用) | 弱毒生ワクチン | 4週間 |
| B型肝炎 | B型肝炎ワクチン | 2週間 |
| おたふくかぜ、風疹、麻疹(はしか)、水痘、黄熱病 | 弱毒生ワクチン | 4週間 |
| 破傷風、ジフテリア(予防のため) | 不活化ワクチン、トキソイド | 24時間 |
| 破傷風、ジフテリア(負傷して発病阻止のため) | 抗毒素(動物由来抗血清) | 3か月 |
| 狂犬病(予防のため) | 不活化ワクチン | 24時間 |
| 狂犬病(動物に咬まれた後に発病阻止のため) | 咬傷後の狂犬病ワクチン | 1年 |
表にないワクチンは、原則としてそのワクチンの種類(不活化・組換えタンパク質・RNA・ウイルスベクター・生)に応じた基準が適用され、詳しくは健診医に尋ねるよう案内されています。血液センターの資料では、BCG、ロタウイルス、生ポリオ、腸チフス・パラチフスの生ワクチンは4週間、日本脳炎、コレラ、腸チフス、不活化ポリオなどの不活化ワクチンは24時間、天然痘ワクチンは2か月とされています。
なぜワクチンの種類で期間が違うのか
- 不活化ワクチン・トキソイド・組換えタンパク質ワクチン:病原体そのものは含まれず、感染力はありません。接種直後の体調の変化(発熱など)を見るために24時間としています。
- RNAワクチン:新しい種類のワクチンとして、体調の変化を見る期間を48時間としています。
- 弱毒生ワクチン:弱めた病原体が体内で増えるため、血液中に病原体がいる可能性がある期間を避けて4週間としています。
- 咬傷後の狂犬病ワクチン・抗毒素:予防ではなく「感染や毒素にさらされた後の治療」なので、感染の可能性そのものを考慮して長く設定されています。
期間を過ぎても控えるべき場合
- 接種後に発熱、強いだるさ、腕の腫れなどの副反応が残っている間。
- アナフィラキシーショックのような重い症状を起こした場合は、症状消失後1年間。
- 接種した腕の状態が悪い(採血部位に腫れや痛み)場合は、反対の腕で採血できるか会場で確認。
献血の予約とワクチンの順番
「献血の予約があるのにワクチンの予定も入れてしまった」場合の考え方です。
海外渡航前のワクチン
黄熱病ワクチンは生ワクチンで4週間、A型肝炎・狂犬病(予防)・日本脳炎・破傷風などの不活化ワクチンは24時間です。B型肝炎ワクチンは2週間。渡航そのものにも帰国後4週間の制限があるため、旅行前に献血を済ませたい場合は、ワクチン接種の前か、接種から必要期間をあけた後に予定を組んでください(海外旅行と献血)。
問診での伝え方
問診では最近の予防接種の有無を聞かれます。「何のワクチンを、いつ打ったか」を伝えられるようにしておきましょう。母子手帳や接種証明のアプリ、接種券の控えがあると正確です。ワクチンの種類がわからない場合は、接種した医療機関名と日付を伝えれば健診医が判断します。
基準は改定される
延期期間の一覧表は改定されることがあります。新型コロナワクチンの延期期間は流行中に何度か見直され、B型肝炎ワクチンも以前の4週間から2週間に変更されています。この記事は2026年1月16日時点の一覧表にもとづいており、最新の基準は日本赤十字社の公式ページと会場でご確認ください(献血できる条件の一覧)。
よくある質問
Q. インフルエンザの予防接種後、いつから献血できますか?
A. 注射の不活化ワクチンなら接種後24時間(翌日)から献血できます(体調が良好な場合)。点鼻の弱毒生ワクチンは4週間あける必要があります。
Q. 新型コロナワクチンの後はいつから献血できますか?
A. ファイザー・モデルナなどのmRNAワクチンは接種後48時間、武田薬品工業製の組換えタンパク質ワクチンは24時間です。発熱などの副反応が残る間は控えます。
Q. B型肝炎ワクチンの後はどのくらいあけますか?
A. 接種後2週間です(2026年1月時点の日本赤十字社の延期期間一覧表による)。
Q. 麻しん・風しんワクチンの後は?
A. 生ワクチンのため、接種後4週間は献血を控えます。水痘、おたふくかぜ、黄熱病も同じです。
Q. 帯状疱疹ワクチンの後は?
A. 2回接種の不活化ワクチンは24時間、水痘ワクチンを使う1回接種の生ワクチンは4週間です。どちらを打ったか接種した医療機関で確認してください。
Q. 献血の後にワクチンを打っても大丈夫ですか?
A. 公式に制限はありませんが、献血当日は体に負担がかかっているため、同じ日は避けて翌日以降にするのが無難です。
Q. ワクチンで強いアレルギー反応が出たことがあります。
A. アナフィラキシーショックのような重い症状を起こした場合は、症状消失後1年間は献血を控えるとされています。問診で伝えてください。
- 日本赤十字社「一定期間内に予防接種を受けた方」(延期期間一覧表・2026年1月16日時点)(確認 2026/09/05)
- 岩手県赤十字血液センター「薬の服用と献血ができるまでの期間」(PDF)
- 日本赤十字社「よくあるご質問」(確認 2026/09/05)
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