献血で「最初の血」を分けて採るのはなぜ?初流血除去の仕組み

公開 2026/08/22

採血のとき、最初に小さな袋へ血が流れていくのに気づいたことはありますか?あれは安全のための大事な仕掛けです。
輸血の安全を守る多層防御1問診ウインドウ期対策の最初の砦2初流血除去最初の約25mLを輸血用から外す3検査(NAT等)ウイルス遺伝子を約1億倍に増幅して検出4貯留保管血漿は6か月以上寝かせてから供給5検体11年保管後から再検査できるよう全数保管6遡及調査万一の際は追跡・回収・患者フォロー
前の網をすり抜けても次の網で捕まえる多層設計。各工程の詳細は本文とリンク先の記事で解説しています。
📑 目次
  1. 最初の約25mLは輸血に使わない
  2. 目的:毛穴の中の細菌を持ち込まない
  3. 効果は実証されている
  4. 安全対策は何重にもなっている
  5. よくある質問

最初の約25mLは輸血に使わない

日本赤十字社は、採血針を刺した直後の約25mLの血液を小さなポーチに採取し、輸血用の原料血液には使わない「初流血除去」を行っています。分けて採った血液は捨てられるのではなく、検査用の血液として使われます

目的:毛穴の中の細菌を持ち込まない

皮膚は採血前にしっかり消毒されますが、皮膚表面の消毒だけでは、毛穴(毛嚢)の中にいる細菌までは消毒しきれません。針が皮膚を通るとき、こうした細菌が最初の血液と一緒に流れ込む恐れがあるため、最初の部分をまるごと輸血用から外してしまうのです。

効果は実証されている

初流血除去は血小板成分献血で2006年10月、全血献血で2007年3月に導入されました。導入前後で、期限切れ血小板製剤の細菌培養陽性率は0.17%から0.05%へ低下したと報告されています。特に常温で保存される血小板製剤は細菌が増えやすいため、この一手間が効いています。

安全対策は何重にもなっている

初流血除去は、器具の使い捨て・皮膚消毒・NAT検査検体の長期保管と並ぶ安全対策の一つ。献血者が痛みなく協力できる範囲の工夫で、輸血の安全性が着実に積み上げられています。

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よくある質問

Q. 採血の最初に小さな袋に血が入るのはなぜですか?
A. 初流血除去といって、毛穴の中の細菌が混入する恐れのある最初の約25mLを輸血用から分けるためです。その血液は検査用に使われます。

Q. 初流血除去にはどんな効果がありましたか?
A. 導入前後で、期限切れ血小板製剤の細菌培養陽性率が0.17%から0.05%に低下したと報告されています。

📚 この記事の主な根拠(内容確認日 2026/08/22)
※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 9/1)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社ラブラッドでご確認ください。

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