骨髄バンクと献血の違い|献血のついでに2mLでドナー登録できる

公開 2026/08/22・更新 2026/09/05

献血会場でよく見かける「骨髄バンク」ののぼり。献血との違いと、たった2mLでできる登録の話です。献血は血液そのものを提供して「その場で」役立つもの。骨髄バンクは、白血病などの患者さんに造血幹細胞を提供する意思のある人を登録しておく仕組みで、患者さんとHLA型が適合したときに、あらためて提供するかを決めます。登録は約2mLの採血・15分・無料。献血と一緒なら、検査用の採血のときに採ってもらえるので、追加で針を刺す必要すらありません。
⚡ 30秒でわかる要点
📑 目次
  1. 献血と骨髄バンクの違い
  2. ドナー登録の条件(日本骨髄バンク)
  3. 登録は「2mLの採血・15分・無料」
  4. 適合の連絡が来てからの流れ
  5. 「登録だけ」でも大きな意味がある
  6. 提供を断ることについて
  7. 年齢上限があるので早めに
  8. さい帯血バンクとの違い
  9. よくある質問

献血と骨髄バンクの違い

献血骨髄バンク(ドナー登録)
提供するもの血液(赤血球・血小板・血漿)造血幹細胞(血液のもとになる細胞)
いつ役立つかその場で採血し、数日後には患者さんに登録後、HLA型が適合する患者さんが現れたときに提供を決める
対象の患者さん手術、出血、がん治療など幅広い白血病、再生不良性貧血など、造血幹細胞移植が必要な患者さん
年齢16〜69歳(種類による)登録18〜54歳。提供は20〜55歳
当日の負担採血10〜90分登録は2mLの採血・15分。提供時は入院を伴う
運営日本赤十字社日本骨髄バンク(公益財団法人)。登録受付は日本赤十字社が協力

登録=すぐ提供ではありません。適合する患者さんが現れて初めて、提供するかどうかの意思確認が行われます。

ドナー登録の条件(日本骨髄バンク)

献血の採血基準と似ていますが、骨髄バンクには独自の健康基準があり、登録時の問診で確認されます。輸血歴のある方、一部の病気の既往のある方は登録できません。詳しい基準は日本骨髄バンクの公式サイトで公開されています。

登録は「2mLの採血・15分・無料」

登録は腕の静脈から約2mLを採血してHLA型を調べるだけ。所要は15分程度で、費用はかかりません。登録窓口は献血ルーム・血液センター・献血バス・一部の保健所など。献血とあわせて協力する場合は、献血の検査用採血のときに一緒に採ってもらえるので、追加で針を刺す必要すらありません。登録の前に、提供の内容(入院を伴う採取、まれな合併症など)を説明した資料を読み、理解したうえで申込書に記入します。登録後、HLA型が判明すると登録確認証が届きます。

適合の連絡が来てからの流れ

  1. 適合通知:患者さんとHLA型が一致すると、骨髄バンクから連絡が届く。この時点で提供するかどうかを検討し、家族と相談する。
  2. 確認検査:提供の意思があれば、より詳しいHLA検査と健康診断のための採血。
  3. 最終同意:医師の説明を受け、家族の同意も得て、最終的に提供を決める。ここで同意すると、患者さんは移植に向けて前処置(自分の骨髄を破壊する治療)に入るため、以降の撤回は患者さんの命に関わる。
  4. 採取:骨髄採取(全身麻酔で腰の骨から採取、3〜4日の入院)または末梢血幹細胞採取(薬で幹細胞を血液中に増やし、成分献血に似た装置で採取)。
  5. 提供後:数日〜数週間で体調は回復。採取した幹細胞は患者さんに移植される。

適合の連絡から採取まで、通常数か月かかります。健康診断や入院の費用は患者側の負担で、ドナーの自己負担はありません。休業補償の制度を設けている自治体や企業もあります。

「登録だけ」でも大きな意味がある

HLA型は数百〜数万分の1でしか一致しないため、登録者が多いほど患者さんがドナーに出会える確率が上がります。日本骨髄バンクの登録者は約55万人で、患者さんの多くは適合するドナーが見つかりますが、見つかっても連絡がつかない、健康上の理由で提供できない、といった理由で移植に至らないケースがあります。適合の連絡が来ても、その時点で家族と相談して断ることもできます。まずは登録して「選択肢を患者さんに増やす」ことが第一歩です。登録者数の目安は日本骨髄バンクの公表値で、時期により変動します。

提供を断ることについて

登録は提供の意思表示であって、義務ではありません。適合の連絡が来た時点で、仕事や家庭の事情、健康上の理由で断ることができ、理由を問われることもありません。ただし最終同意の後は、患者さんが移植に向けた前処置を始めるため、撤回は患者さんの命に関わります。「断れる期限」を理解したうえで、最終同意まで慎重に考える時間が用意されています。

年齢上限があるので早めに

登録は54歳まで、提供は55歳までで、55歳の誕生日を迎えると登録は自動的に取り消されます。興味がある方は早めの登録がおすすめです。次の献血の際に、受付で「骨髄バンクの登録もしたい」と伝えてみてください。登録の説明と申込書の記入で15分程度、採血は献血の検査用と一緒に済みます。会場は献血マップで探せます(初めての献血ガイド・HLA適合血小板献血との違い)。

さい帯血バンクとの違い

造血幹細胞移植のもう一つの選択肢に、出産時にへその緒と胎盤に残る血液(さい帯血)を使うさい帯血移植があります。さい帯血は出産のときにしか提供できず、公的さい帯血バンクに凍結保存されるため、骨髄バンクのようなドナーとの調整が不要で移植までが早いのが特徴です(さい帯血バンクとは)。

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よくある質問

Q. 骨髄バンクの登録は献血のついでにできますか?
A. できます。献血ルーム・血液センター・献血バスなどが登録窓口で、献血と同時なら検査用採血のときに一緒に約2mLを採血します。所要15分程度・無料です。

Q. 登録したら必ず骨髄を提供しなければいけませんか?
A. いいえ。登録は提供意思の登録で、患者さんと型が適合した時点であらためて意思確認があり、家族と相談して断ることもできます。ただし最終同意の後の撤回は患者さんの命に関わります。

Q. 骨髄バンクに登録できるのは何歳までですか?
A. 18歳以上54歳以下で健康状態が良好な方です(体重は男性45kg以上・女性40kg以上)。提供は55歳までで、55歳の誕生日で登録は自動的に取り消されます。

Q. 提供はどうやって行いますか?
A. 骨髄採取(全身麻酔で腰の骨から採取、3〜4日の入院)か、末梢血幹細胞採取(薬で幹細胞を血液中に増やし、成分献血に似た装置で採取)のどちらかです。費用の自己負担はありません。

Q. HLA適合血小板献血の登録と同じですか?
A. 別です。HLA適合血小板献血は血小板の提供で通常の成分献血と同じ流れ、骨髄バンクは造血幹細胞の提供で入院を伴います。両方に登録できます。

Q. 輸血を受けたことがあっても登録できますか?
A. 輸血歴のある方は登録できない基準になっています。献血と同じく未知の感染症を排除する考え方です。詳しい基準は日本骨髄バンクの公式サイトで確認してください。

📚 この記事の主な根拠(内容確認日 2026/08/22)
※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 10/19)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社・ラブラッドでご確認ください。

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