献血の血圧基準|血圧が低い人・高い人でも献血できる?
公開 2026/06/10・更新 2026/10/11
- 基準(全種類共通):最高血圧90以上180未満、最低血圧50以上110未満、脈拍40〜100、体温37.5℃未満(厚生労働省の健康診断通知)
- 血圧が低い人:最高90未満または最低50未満なら当日不可。血圧が高い人:最高180以上または最低110以上なら当日不可。どちらか一方でも外れれば不可
- 判断は当日の測定値。普段の血圧が低め・高めでも、その場で基準内なら献血できる
- 降圧薬は「血圧が安定していれば複数剤でも献血可能」(大阪府赤十字血液センター)。日本赤十字社Q&Aは「血圧がほぼ正常域にコントロールされている場合」に原則可
- 緊張や移動直後で当日だけ高いことがある。受付前に数分座って呼吸を整える
- 血圧が理由の見送りは一時的。別の日は問題なく通ることが多い
血圧・脈拍・体温の基準
| 項目 | 基準(全種類共通) |
|---|---|
| 最高血圧(収縮期) | 90mmHg以上 180mmHg未満 |
| 最低血圧(拡張期) | 50mmHg以上 110mmHg未満 |
| 脈拍 | 40回/分以上 100回/分以下 |
| 体温 | 37.5℃未満 |
この数値は、厚生労働省の健康診断の通知で「採血が健康上有害であると認められる者」として「最高血圧が90mmHg未満180mmHg以上、最低血圧が50mmHg未満110mmHg以上である者」と定められているものです(脈拍は「安静を保った状態での脈拍が40回/分未満100回/分より上である者」)。日本赤十字社の資料でも同じ基準が示されています。採血基準は「献血にご協力いただける方の健康を保護するために国が定めたもの」で、当日の問診と検査の結果をふまえて総合的に判断されます。血圧は受付後、健診医の問診とあわせて測定します。
| 測定値(最高/最低) | 判定 |
|---|---|
| 88/60 | 最高血圧が90未満のため不可(血圧が低い) |
| 95/48 | 最低血圧が50未満のため不可(血圧が低い) |
| 95/55 | 基準内 |
| 150/95 | 基準内(高めでも基準内なら可) |
| 180/100 | 最高血圧が180以上のため不可(「180未満」が条件) |
| 165/110 | 最低血圧が110以上のため不可 |
低血圧の人
普段から最高血圧が100前後という方でも、当日の測定で90以上あれば基準を満たします。ただし低血圧の人は、採血後の血圧低下で気分不良(血管迷走神経反応、VVR)を起こしやすい傾向があるため、次の準備が大切です。
- 前日にしっかり寝る。睡眠不足は血圧低下とVVRの一因。
- 当日は食事を抜かず、来場前に水分(スポーツドリンク等)をとる。水分で循環血液量が保たれ、採血後の血圧低下がゆるやかになる。
- 採血後は10分以上休み、立ち上がるときはゆっくり。立ちくらみを感じたらすぐ座る。
当日の測定で90に届かなかった場合は、その日は見送りです。別の日に、睡眠と食事・水分を整えて再挑戦してください(めまい・倒れるのを防ぐ)。
高血圧の人・降圧薬を飲んでいる人
最高血圧180未満・最低血圧110未満が基準で、高血圧と診断されていても当日の値が基準内なら献血できます。降圧薬について、大阪府赤十字血液センターの服薬案内は「高血圧治療薬(血圧が安定していれば複数剤の服用でも献血可能)」を当日服用していても献血できる薬に挙げています。日本赤十字社の公式Q&Aでも、降圧薬は「血圧がほぼ正常域にコントロールされている場合」に当日服用していても原則献血できる薬に含まれています。岩手県赤十字血液センターの服薬基準表は、降圧薬について「合併症がないこと」「血圧がコントロールされていること」を条件とし、「服用開始直後、服用量を変更した場合は慎重に判断する」としています。薬を始めたばかり・量を変えたばかりの方は、その旨も伝えてください。つまり「血圧の薬を飲んでいる=献血できない」は誤解です。
ただし、高血圧の原因が心臓病や腎臓病などである場合は、薬ではなく病気の観点から判断されます。お薬手帳を持参し、問診で薬名と診断名を伝えてください(薬と献血・病歴別の基準)。
「当日だけ高い」のはよくあること
会場までの移動直後、緊張、待ち時間の焦り、カフェインの摂取などで、普段は正常な人でも当日の血圧が一時的に上がることがあります。特に初めての方は緊張しやすいものです。次の工夫で落ち着いた値が出やすくなります。
- 受付前に数分座って、ゆっくり呼吸する。
- 測定中は腕の力を抜き、話さない。
- 階段や急ぎ足で来た直後の測定は避け、少し休んでから。
- 「緊張で血圧が上がりやすい」と伝えておく。時間をおいて再測定してもらえることがあります。
再測定の扱いについて公式に個別の記載はなく、会場と健診医の判断によります。受付で緊張しやすいことを伝え、相談してください。基準を超える場合はその日は見送りとなり、健康のために医療機関での確認をすすめられることがあります(緊張をほぐすコツ)。
脈拍が引っかかる場合
脈拍は40〜100回/分が基準です。運動直後や緊張で100を超えることがあるので、これも受付前に落ち着く時間をとると防げます。持久系のスポーツをしている方で安静時の脈拍が40を下回る場合は、問診でその旨を伝えてください。治療を必要とする不整脈がある方は病歴の観点で判断されます。
血圧が理由で見送りになったら
血圧による見送りは、ほとんどが一時的なものです。「今日は基準を超えていた」と「献血に向いていない」は別で、別の日に落ち着いた状態で測れば通ることが多いです。ただし、毎回引っかかる、自宅で測っても高いという場合は、献血より先に医療機関で血圧の確認をおすすめします。当日見送りになっても恥ずかしいことではありません(献血を断られた日へ)。
献血後の血圧
献血後は一時的に血圧が下がることがあり、立ちくらみや気分不良の原因になります。会場で10分以上休み、運転するなら30分以上の休憩をとってください。帰宅後も当日は激しい運動と2時間以内の入浴を避けます。降圧薬を飲んでいる方は、献血後に血圧が下がりすぎないか意識し、ふらつきがあればすぐ座って休んでください(献血後の注意)。
よくある質問
Q. 低血圧でも献血できますか?
A. 当日の測定で最高血圧90mmHg以上、最低血圧50mmHg以上などの基準を満たせば献血できます。最高血圧が90未満、または最低血圧が50未満ならその日は献血できません。睡眠・食事・水分を整えて臨むと基準を満たしやすく、採血後の気分不良も防げます。
Q. 献血の血圧の基準値はいくつですか?
A. 最高血圧90mmHg以上180mmHg未満、最低血圧50mmHg以上110mmHg未満です。あわせて脈拍40〜100回/分、体温37.5℃未満が必要です。献血の種類(200mL・400mL・成分献血)にかかわらず共通です。
Q. 最高血圧がちょうど180でした。
A. 基準は180mmHg未満なので、180ちょうどはその日は献血できません。最低血圧も110ちょうどだと不可です。
Q. 最低血圧だけ高い(または低い)場合は?
A. 最高血圧と最低血圧の両方が基準内である必要があります。どちらか一方でも外れればその日は献血できません。
Q. 血圧が高めでも献血できますか?
A. 最高血圧180mmHg未満・最低血圧110mmHg未満が基準です。当日の測定値が基準内なら献血できます。最高血圧180以上、または最低血圧110以上ならその日は献血できません。
Q. 血圧の薬を飲んでいても献血できますか?
A. 血圧が安定していれば、降圧薬を複数飲んでいても献血できると血液センターが案内しています。原因となる病気によっては別に判断されるため、お薬手帳を持参して問診で伝えてください。
Q. 緊張で血圧が上がってしまいます。
A. 受付前に数分座って呼吸を整え、測定中は腕の力を抜いて話さないようにすると落ち着いた値が出やすくなります。緊張しやすいことは受付で伝えておきましょう。再測定の扱いは会場と健診医の判断です。
Q. 脈拍が速いと献血できませんか?
A. 脈拍は40〜100回/分が基準です。運動直後や緊張で速くなっている場合は、落ち着いてから測ると基準内に収まることが多いです。
Q. 血圧で断られました。もう献血できませんか?
A. 血圧による見送りはほとんどが一時的です。別の日に落ち着いた状態で測れば通ることが多いです。毎回引っかかる場合は医療機関で確認を。
- 採血基準表(日本赤十字社・血液センター共通PDF)(確認 2026/09/05)
- 岩手県赤十字血液センター「薬の服用と献血ができるまでの期間」(PDF)(確認 2026/10/11)
- 大阪府赤十字血液センター「献血いただく前にご確認ください」(確認 2026/10/11)
- 日本赤十字社「よくあるご質問」(確認 2026/10/11)
- 厚生労働省 通知(薬生発1031第3号・令和4年10月31日)(PDF)(確認 2026/10/11)
- 日本赤十字社 血液事業本部「Hematologic and Biochemical Values in Blood Donors Annual Report 2023」(PDF)(確認 2026/10/11)
- 岩手県赤十字血液センター「Blood Information」2020年9月号(採血基準の改正)(PDF)(確認 2026/10/11)
- 埼玉県「献血の基準」(確認 2026/10/11)
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