花粉症・アレルギーと献血|薬を飲んでいてもできる?

公開 2026/06/10・更新 2026/10/10

花粉症やアレルギー性鼻炎があっても、症状が落ち着いていれば献血できます。市販・処方の抗アレルギー薬は当日服用していても可で、血液センターの服薬基準に「市販の花粉症、アレルギー性鼻炎薬は献血できる」と明記されています。ステロイドを含む薬(セレスタミンなど)だけは最終服用日を含む3日間不可。ヨード過敏の方は採血前の消毒液を変更してもらえます。
⚡ 30秒でわかる要点
📑 目次
  1. 花粉症の薬を飲んでいても献血できる
  2. 症状が強い日は見送り
  3. アレルギーの種類別
  4. ヨードアレルギーの方は消毒液を変更できる
  5. アナフィラキシーの既往
  6. 問診での伝え方
  7. よくある質問

花粉症の薬を飲んでいても献血できる

血液センターの服薬基準(岩手県赤十字血液センター)では、抗アレルギー薬は「当日服用していても採血できる対象薬」に分類され、「市販の花粉症、アレルギー性鼻炎薬は献血できる」と明記されています。日本赤十字社の公式Q&Aでも、アレルギー治療薬は服用中でも原則協力できる薬に挙げられています。花粉症のシーズンだからといって献血を先延ばしにする必要はありません。

薬扱い
第2世代抗ヒスタミン薬(アレグラ、アレロック、ザイザル、クラリチン、ジルテック、ビラノア、デザレックス、タリオンなど)当日服用でも可
市販の鼻炎薬・花粉症薬(抗ヒスタミン薬主体)当日服用でも可
一般名・市販薬名で見る場合:フェキソフェナジン(アレグラ、市販のアレグラFX)、エピナスチン(アレジオン錠、市販のアレジオン20)、ビラスチン(ビラノア)、ロラタジン(クラリチン、市販のクラリチンEX)、レボセチリジン(ザイザル)、オロパタジン(アレロック)、エバスチン(エバステル)ステロイドを含まない抗アレルギー薬として当日服用でも可(血液センターの服薬基準の区分)。配合薬は成分表示を確認し、薬の名前を問診で伝える
抗ロイコトリエン薬(シングレア、キプレス、オノン)抗アレルギー薬として原則可。ぜんそく治療目的なら1か月以上発作がないことが条件
ステロイド含有の内服薬(セレスタミン、エンペラシン、サクコルチン、ヒスタブロック、プラデスミン、ベタセレミンなど)最終服用日を含む3日間不可
ステロイド点鼻薬(ナゾネックス、アラミスト、エリザスなど)局所投与薬として原則可。症状・使用目的で判断
抗アレルギー点眼薬(パタノール、アレジオンなど)局所投与薬として原則可
ステロイド注射(筋肉注射)治療用ホルモン薬として治療終了後1か月延期
舌下免疫療法(シダキュア、ミティキュア)公式資料に個別の記載なし。治療中であることと薬名を問診で伝え、健診医の判断を仰ぐ

薬の分類全体は「薬と献血の一覧」へ。

症状が強い日は見送り

薬が問題なくても、当日の体調は別です。くしゃみや鼻水が止まらない、目のかゆみと涙で体調がすぐれない、頭がぼんやりする、といった状態では「献血当日の体調がよくない場合には献血をご遠慮いただくことがあります」という公式の扱いになります。体温37.5℃以上なら発熱として不可です。症状の軽い日や、薬でコントロールできている日に来場してください。鼻づまりで口呼吸になっていると採血中に落ち着かないので、点鼻薬などで整えてから行くと楽です。

アレルギーの種類別

アトピー性皮膚炎:軽症で体調がよければ献血できます。採血部位(ひじの内側)に湿疹があると不可。ステロイドの塗り薬は感染を伴わなければ当日使用でも可、ステロイドの飲み薬は治療終了後1か月(傷・湿疹と献血・持病と献血)。
ぜんそく(花粉症と合併):発作がある、コントロール不良、ぜんそく治療用のステロイドを使用中なら不可。1か月以上発作がなくコントロール良好なら可能な場合あり。
食物アレルギー:それ自体は献血の条件になりません。アナフィラキシーの既往がある方は問診で伝えてください。
薬物アレルギー:献血で使うのは消毒液と採血針、成分献血では抗凝固剤(クエン酸)です。薬物アレルギーの内容を問診で伝えれば、消毒液の変更などで対応できます。
じんましん:慢性じんましんで抗ヒスタミン薬を飲んでいる場合は当日服用でも可。発作中や全身に出ている日は見送り。
金属アレルギー:採血針はステンレス製ですが、短時間の接触で問題になることは通常ありません。心配なら問診で伝えてください。

ヨードアレルギーの方は消毒液を変更できる

採血前の皮膚消毒にはヨード系の消毒液が使われることがあります。日本赤十字社は献血の手順の中で、「今までにヨード過敏症といわれたり、ヨードによるアレルギー症状を起こされたことのある方は、消毒液を変更しますので、事前にお申し出ください」と公式に案内しています。アルコールでかぶれる方も同様に、受付・問診の段階で伝えれば対応してもらえます。「言い出しにくい」と黙っていると、採血後に皮膚がかぶれて余計につらいので、必ず申し出てください。

アナフィラキシーの既往

ワクチン接種でアナフィラキシーショックのような重い症状を起こした場合は、症状消失後1年間は献血を控えるとされています。食物やハチ刺されによるアナフィラキシーの既往は、それ自体が恒久的な不可条件として公式に示されているわけではありませんが、エピペンを処方されている、直近に発作があった、といった状況は問診で伝え、健診医の判断を仰いでください。

問診での伝え方

花粉症の季節は献血者が減りやすい時期でもあります。症状が落ち着いている日に、薬を飲んだまま気軽に来場してください(献血が不足しやすい時期・献血できる条件の一覧)。

🩸 近くで献血できる場所を探す

よくある質問

Q. 花粉症の薬を飲んでいても献血できますか?
A. できます。アレグラ・アレロック・ザイザルなどの抗アレルギー薬や市販の鼻炎薬は、当日服用していても献血できると血液センターの服薬基準に明記されています。

Q. アレジオンやアレグラFX(フェキソフェナジン)、ビラノアを飲んだ日でも献血できますか?
A. できます。いずれもステロイドを含まない抗アレルギー薬で、血液センターの服薬基準では当日服用していても採血できる区分です。ステロイドを含む薬(セレスタミンなど)だけは最終服用日を含む3日間できません。当日の症状が強い場合は体調面で見送りになることがあります。

Q. セレスタミンを飲んでいますが献血できますか?
A. セレスタミンはステロイドを含むため、最終服用日を含む3日間は献血できません。4日目から可能です。

Q. ステロイドの点鼻薬や目薬は大丈夫ですか?
A. 点鼻・点眼などの局所投与薬は、感染を伴わなければ当日使用でも原則献血できます。薬名を問診で伝えてください。

Q. 舌下免疫療法をしています。献血できますか?
A. 公式資料に個別の記載がないため、治療中であることと薬名を問診で伝え、健診医の判断を仰いでください。

Q. ヨードアレルギーですが献血できますか?
A. できます。事前に申し出れば採血時の消毒液を変更してもらえると日本赤十字社が公式に案内しています。受付・問診で伝えてください。

Q. 花粉症の症状がひどい日でも献血できますか?
A. 当日の体調がよくない場合は見送りになることがあります。症状が軽い日や薬でコントロールできている日に来場してください。

📚 この記事の主な根拠(内容確認日 2026/08/22)
※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 10/19)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社・ラブラッドでご確認ください。

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