血液型と献血|すべての型が必要・「O型不足」の本当の意味

公開 2026/06/10・更新 2026/09/05

「O型が不足」とよく聞きますが、実際はどの血液型も常に必要です。輸血は原則として患者さんと同じ血液型の製剤で行われるため、A・B・O・ABそれぞれの需要は、その型の患者さんの数に比例します。血液センターは型別・種類別の在庫を毎日見ながら、不足した型に協力を呼びかけています。自分の型が何であっても、献血は誰かの役に立ちます。自分の血液型を知らなくても、献血すれば正式に確認できます。
⚡ 30秒でわかる要点
📑 目次
  1. すべての血液型が必要
  2. 血液型の分布と需要
  3. 「○型が不足しています」の意味
  4. Rh型とまれな血液型
  5. 自分の血液型は献血でわかる
  6. 血液型と献血の種類
  7. 血液型にまつわる誤解
  8. よくある質問

すべての血液型が必要

輸血は原則として患者さんと適合する血液型の製剤で行われます(実際の選択は患者さんの状態・製剤・緊急性をふまえて医療機関が判断します)。A型の患者さんにはA型の赤血球製剤、というのが基本です。したがって、A・B・O・ABどの血液型も常に必要で、特定の型だけでなく、まんべんなく献血が集まることが大切です。なお同じ血液型でも輸血前には適合試験(クロスマッチ)が行われ、不規則抗体の有無も確認されます(血液型が同じでも輸血前に検査する理由)。

血液型の分布と需要

日本人のおおよその血液型分布(一般に知られる比率)と、需要の考え方
血液型日本人の割合(目安)需要の考え方
A型約40%患者さんも約4割がA型。最も多く必要で、最も多く献血される
O型約30%O型の赤血球は緊急時に他の型にも使われることがあるため、需要が相対的に大きくなりやすい
B型約20%需要も約2割
AB型約10%献血者が少ないため、在庫が変動しやすい。AB型の血漿は他の型にも使われることがある

「O型が不足しやすい」と言われるのは、O型の赤血球が緊急輸血や血液型判定前の患者さんに使われることがあり、需要が分布以上に大きくなりやすいためです。一方、AB型は献血者そのものが少ないため、少しの需要の変動で在庫が薄くなります。どの型も「足りている日」と「足りない日」があり、固定的に不足する型があるわけではありません。

「○型が不足しています」の意味

血液センターは、赤血球製剤の有効期間が採血後28日、血小板製剤が6日と短いため、型別・種類別の在庫を毎日管理しています。特定の型の患者さんの大手術や大量出血が続くと、その型の在庫が需要に対して少なくなり、「○型が不足」の呼びかけが出ます。ラブラッドで献血協力のお願いを受け取る設定にしていると、自分の型が不足したときにメールやLINEで知らせが来ます。逆に、在庫が十分な型の献血者は、その日は成分献血(血漿は型別在庫に左右されにくい)や別日を案内されることがあります(血液不足なのに断られる理由・血液の有効期間)。

Rh型とまれな血液型

ABO型のほかにRh型(D抗原の有無)があり、Rhマイナスの人は日本人の約0.5%(200人に1人)です。Rhマイナスの患者さんには原則Rhマイナスの製剤が必要なため、Rhマイナスの方の献血は貴重です。さらに、頻度1%以下の「まれな血液型(稀血)」の方は、血液センターに登録すると、適合する患者さんが現れたときに協力要請の電話が来る仕組みがあります。まれな血液型の赤血球は凍結して長期保存されることもあります(まれな血液型(稀血)とは・献血後に血液センターから電話)。

自分の血液型は献血でわかる

献血の受付後に血液型の事前検査があり、献血後には赤血球を調べる「おもて検査」と血清を調べる「うら検査」でABO型が正式に判定され、Rh型も確認されます。結果はラブラッドの献血記録で確認できます。「親から聞いた血液型」「赤ちゃんのころの検査」が実は違っていた、という人もいます。血液型を知らなくても献血はでき、むしろ正確に知るよい機会です(血液型はいつわかる?)。

血液型と献血の種類

「自分の型は今日は足りている」と言われた日でも、血漿献血なら協力できることが多いのはこのためです(血漿献血とは・血液製剤の種類)。

血液型にまつわる誤解

あなたの血液型がどれであっても、献血は誰かの役に立ちます。近くの会場は献血マップから探せます。

🩸 近くで献血できる場所を探す

よくある質問

Q. O型が不足しているからO型だけ献血すればいい?
A. いいえ。輸血は原則として適合する血液型で行われるため、すべての血液型が常に必要です。「不足」はその日・その地域の在庫の話で、固定的に不足する型はありません。

Q. 献血すると自分の血液型は分かりますか?
A. 分かります。献血後におもて検査・うら検査でABO型が正式に判定され、Rh型も確認されます。ラブラッドの献血記録で確認できます。

Q. 血液型を知らなくても献血できますか?
A. できます。献血の検査で判定されるので、正確に知るよい機会です。

Q. Rhマイナスです。献血の価値はありますか?
A. とても貴重です。日本人の約0.5%で、Rhマイナスの患者さんには原則Rhマイナスの製剤が必要です。まれな血液型の登録制度もあります。

Q. 自分の型が足りていると言われました。
A. その日はその型の赤血球在庫が十分ということです。血漿献血は型別在庫に左右されにくいため、成分献血や別日を案内されることがあります。

Q. AB型の献血は必要ですか?
A. 必要です。献血者が少ないため在庫が変動しやすく、AB型の血漿はどの型の患者さんにも使えます。

※本記事は日本赤十字社・厚生労働省などの公開情報にもとづいています(ページ生成 10/19)。採血基準や延期期間は改定されることがあり、献血の最終的な可否は当日の会場で健診医が判断します。最新情報は日本赤十字社・ラブラッドでご確認ください。

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